MICHEAL BOYD2007.06.19 Tuesday



 ロサンゼルスの友人のお店Tortoiseで話をしていたとき、そこに体格の良い白人男性が現れ、友人が親しげに話しだした。どうも常連らしい。彼が帰った後に友人は、彼がマイケル・ボイドだと教えてくれた。マイケル・ボイドはモダンファーニチャーのコレクターとしてその名前は知っていた。その彼が近くに住んでいるようで、最近オスカー・二―マイヤーが設計したという家を購入したのだとか。それは行ってみたい! いつか一緒に連れてってくれると快く引き受けてくれた。そしてそれから2年ほど経ってしまったが、なかなか都合が付かず、残念ながらいまだに行けていなかった。

 先日、最新号のVOGUEがインド特集を組んでいたので、次回の買い付けの参考にと買って、読んでいた。雑誌も後半、インド特集は終わり、何気なくページをめくっていると、ミュージアムかと思うほど珍しい家具ばかりが並んだ部屋の写真に手が止まった。それはマイケル・ボイドの自邸だった。それはそれは圧巻。ジャン・プルーヴェ、ジョージ・ネルソン、ジオ・ポンティ、そしてドナルド・ジャッドなどなど世界の名品と言われる家具、オブジェが並び、そしてそれにアフリカの民芸品が添えられて、隅々まで心憎い。
 今度ロサンゼルスに行くときは必ず連れて行ってもらおうと、勝手に決めた。

 お店に彼のコレクションを集めた本があるのを思い出し、もう一度見直してみた。やっぱりミッドセンチュリーのデザインは美しい。

SITTING ON THE EDGE ¥9,240-

Colored Khadi Shawls2007.06.15 Friday



 東京は梅雨入り宣言、昨日はすごい雨に1日でしたが、「その宣言、ちょっと先走ったのでは?」と思いたくなるような、今日は打って変わって熱い1日。昨日の雨と今日の風のせいか清々しい青い空。

 これからの変わりやすい季節にタイミングよく、インドよりショールが入荷しました。(少々強引ですね…) 折りたたむのではなく、がさっとカバンに忍ばせ、涼しい朝晩に、クーラーの効きすぎた室内で、熱くなるこれからも活躍してくれそうです。

 今回はKhadi(カディ)ショールの色も増えています。

 Shawls from India

made in Brooklyn2007.06.14 Thursday



 2月のこと、暖冬だったニューヨークとは言え寒さの厳しい朝、マンハッタンの滞在していたホテルから、通勤ラッシュを横目に空席の目立つ地下鉄でブルックリンへと向かう。マンハッタンからブルックリンブリッジを渡ってすぐの駅で降りる。初めて降りる駅で人も少ない、薄暗い地下道を心細くなりつつも先に進む。地上に出るとぱっと開け、さっき通りすぎたブルックリンブリッジが目の前にそびえ立つ。トラス構造の美しい橋、その向こうに広がるマンハッタンの町並み、そして降り立ったDUMBO(ダンボ)エリアのコントラストでさっきまでの不安が高まる期待に変わる。

 DUMBOは最近HOTなエリアだと言われている。おそらく少し前までは工業地帯だったであろう。赤煉瓦の建物が軒を連ね、大きなシャッターの少し開いた隙間からはなにやら重々しい機材が見えたりする。そしてその隣には高い天井を生かしてロフトを作ったのか、洒落たコーヒーショップがある。教えられた住所に行くとまた大きな赤煉瓦の建物だ。業務用の大きなエレベターで上に向かう。

 Marjorie Victor(マルジョリー・ビクター)がここにスタジオを構えたのはまだ最近だという。数人のデザイナーたちと部屋をシェアしているようだ。その日はあいにく彼女しかおらず他のデザイナーたちには会えなかったがファッション、アート、それぞれのデスクに貼られた写真から想像するに興味深い人たちだろう。次回に期待するとしよう。マルジョリーのデスクにはジュエリーになる前のパーツが無造作に転がっている。その脇には小さなガスバーナーやペンチなどが置いてあったので、無理を言って作り方を見せてもらうことに。器用に火をあやつり、ジュエリーにかたちを変えていく。分かっていたことではあるけれども実際に彼女の作業を見るのはワクワクする。

 DUMBOには洒落たレストランやトレンドをリードする洋服屋、雑貨屋が増え始めているようだけれど、それらと昔ながらのモノを作る環境が共存しているようだ。そんな混じりあった環境がブルックリンの面白いところだろう。彼女のこれからも楽しみにしたい。

Marjorie Victor
Necklace ¥15,750-から

PAPIER LABO.2007.06.08 Friday



 社会人として初対面の方と名刺交換をするのはよくあること。しかしそんなとき挨拶そっちのけで早速いただいた名刺を親指と人差し指で擦ってみたり、縦から横からマジマジと観察してしまう自分は自称紙フェチ。社会人としてはあるまじき行為とはいえ、名刺はその人をよく映しているモノ。だからそれもある種の挨拶だと、勝手な言い訳をしてみたりする。

 実は僕の周りには意外と紙フェチ仲間たちが多い。(これも勝手な思い込み?囲い込み?)そしてその仲間たちが最近お店を始めた。千駄ヶ谷のPAPIER LABO.(パピエ・ラボ)は紙にまつわるモノを扱うお店。オリジナルのポストカードや便せん、ノートなど、自分に使うにも、人に贈るにも、今までありそうでなかった気の利いたアイテムが揃っていてあれもこれもと財布の紐が緩む。そしてそこではオリジナルの名刺も活版印刷で作ってくれる。紙にしみ込んだインク、圧を掛けて凹んだ文字、今は廃れつつある印刷方法とは言え、活版にしか出せないモノが光る。それは頬ずりしたくなるような質感だ。

 ちょうどSOURCEのショップカードも少なくなってきたので、活版印刷でショップカードを作ってみようかと検討中。

PAPIER LABO.
東京都渋谷区千駄ヶ谷3-52-5 #104

Melissa Joy Manning 価格変更のお知らせ2007.06.05 Tuesday



 以前にも書いたことがあるが、メリッサ・ジョイ・マ二ングの工房に行ったとき、その素朴さに驚いた。大きな機械は何ひとつなく、あるのはハンマーと先の尖った特徴的なかたちをした鋳物の台。彼女の作るジュエリーのほとんどは14金のワイヤーをその工具を使って叩き、かたちを変える、そんなシンプルな工程で作れている。だからこそ素材(金)の特性を活かしたジュエリーに仕上がるのだと思う。

 このところ金の相場の上昇が止まる気配がない。ジリジリと右肩上がり。心配はしていたものの、ついにメリッサからも価格変更のお知らせが… 金のみを使っているのだから理解はできるものの、皆様には残念なお知らせでしょう。もちろん僕にも。
 
 6/15より以下の通り、一部HOOPSの価格を変更させていただきます。
 
 新価格
 Round Hoops Small  ¥8,190-
 Round Hoops Medium  ¥9,975-
 Round Hoops Large  ¥12,075-
 Round Hoops X-large  ¥16,800-
 Oval Hoops Small  ¥9,240-
 Oval Hoops Long ¥17,325-
 Square Hoops Large ¥19,950-
 ※上記のアイテム以外は変更ございません。

 本日、メリッサより荷物が届きました。この機会にいかがでしょうか?

Melissa Joy Manning Hoops and Ring

ハサミ2007.06.03 Sunday



 広島から来ていた友人を連れて、京橋にあるポスタルコに行った。つい先日行ったばかりだったから、自分は案内役と決めつけていたけれども、扉をあけるとディスプレイが変わっていて、新しいアイテムも増えている。途端に案内そっちのけですっかり自分の買い物モードに。ちょうど探していたファイルケースがあったのでお買い上げ。そして前から気になっているハサミを見ていると、友人が「これセクシーですねぇ。」と一言。自分のモノの見方の中にはセクシーなんて表現はなかったので、最初はビックリしたが、その言葉の後に見直してみると、艶っぽい感じ、そのかたち、そして動かしたときのスムーズさ、確かにセクシーだ。欲しかったものを持ち帰る理由が出来たと思い、一緒に包んでもらうことに。
 ハサミをよく見てみると小さく「SOLINGEN - GERMANY」と記してある。これはきっとゾーリンゲンのことだろう。ドイツの刃物で有名な町だ。持ち帰って毎日お店でリボンを切る時に使っているが、さすがに気持良い切れ味である。そして「シャリ、カチッ」と音を鳴らしながら動くその様子は、自分がカリスマ美容師にでもなったかと錯覚させるように得意気にハサミを操られてくれる。同時にハサミを使いながらニヤニヤしないように注意が必要である。

Adlerのハサミ ¥5,880-
at Postalco

INSECTS2007.05.29 Tuesday



 お伝えするのが遅くなってしまっていたのですが、マメロンから新しいモノが入荷しています。
 耳に止まったテントウムシ、胸元に光るカマキリ。いつもウィットの富んだ遊び心で楽しませてくれるマメロンですが、今回のテーマは「昆虫」。夏休み前に昆虫採集してみては?

INSECTS by mamelon
テントウムシピアス (10kt gold) ¥15,750-
カマキリブローチ (silver) ¥10,500-

Antique Garnet Ring2007.05.27 Sunday



 アンティークなので詳しいことまでは分からないのですが、アフガニスタンで作られたとされるゴールドのリング。擦れたガーネットと色の飛んだ金色がその長い歴史を感じます。ホントかウソか?2000年程前のモノって話。
 欧米においてガーネットは石の持つ意味である「積み重ねた努力が報われる」ように、と願いを込めて親が子供に贈る初めての宝石なのだそう。このリング、サイズも小さいし、そんな思いが込められて代々引き継がれているものなのかもしれません。

 シンデレラの靴のように、サイズの合う方に引き継がれていくと良いのですが… 
 少々ロマンティック過ぎましたか?

Antique Garnet Ring
Size:6号
¥42,000-

Picture2007.05.24 Thursday



 先日、福岡に行ってきました。空港からその足で、以前からずーと行きたいと思っていたお店、Picture(ピクチャー)に向かう。車の往来の激しい通りに面したその建物、しかしそこに一歩足を踏み入れるとまるで別世界のように落ち着いた佇まいを感じます。知人の働くお店ということもありましたが、挨拶もそこそこで店内が気になって仕方がありません。とりあえずお店を見させてもうことに。隅々まで綺麗に掃除された店内、等間隔に並べらた洋服たち、dosaやmattaなど僕が女性だったら絶対欲しいと思う抜群のセレクト、そして手に取るアイテムに対して声を掛けてくれる友人の言葉には深い知識を感じます。

 それは僕にとって、昔Everly(エバリー)で感じたのと同じ感動でした。

 名古屋にEverlyという洋服屋さんがあります。高校の頃、お年玉を握りしめて初売りに出かけたのはいい思い出です。(笑) それはいささか大袈裟ですが、当時、よく通ったインポートを中心にしたセレクトショップで、お店の方からはいろいろなことを教わりました。そのモノの素材のこと、歴史のこと、それが生まれたバックグランドの話、そんな話を聞けば聞くほど洋服に、そして何よりEverlyに夢中になっていくのを感じていました。今思うと、自分の価値観の一端を築いてもらったお店と言っても大袈裟ではないと思います。

  ふたつとも東京から通うには遠すぎますが、時々は訪れたい素敵な場所です。

Picture
〒810-0041 福岡県福岡市中央区大名1-1-11

Everly
〒460-0002 名古屋市中区丸の内3-18-9

Shawls2007.05.21 Monday



 原宿のトンチャン通りの奥にゴリーズという古着屋がある。もう通い始めて何年になるだろうか?始めて行ったのはまだビルに2階にあった頃、確か15年前だったと思う。すっかり15年もお世話になっているお店ということになるのか、自分でも驚く。今では30歳をとうにを過ぎ、原宿が似合う歳ではないかもしれないが、どうしてもそこでしか味わえないものがあるのだから自然と足が向く。特にデニムはやっぱり古着が良いと思っている。乾燥機で縮んでできたよれ、屈んだ時にできたしわ、全体に洗濯と陽ざしによって色落ちした独特の雰囲気。自分はそんな使い込まれたものがホントに好きなんだと実感出来る瞬間がそこにあるから。

 昨年の11月にインドに行った時に買い付けてきたショールがもうなくなっていたので、追加で送ってもらった。ダンボールを開けた途端、何とも言えないインド独特の香辛料のような匂いが漂う。嫌いな匂いではないが、綺麗に折りたたまれた状態ではディスプレイも映えないし、さっと洗うことにする。洗って乾かす、すると、それらは別モノのようにふわっと空気を含み、軽く、使い込まれたかのように姿を変える。特にカディ(Khadi)と呼ばれる手紡ぎされた糸で作られ、それを後染めしたモノは変化が激しい。その生地は手紡ぎ独特の柔らかさを含み、滑っとするような心地よい肌触りになる。そして色は洗濯した水がその生地の色になるほど抜ける。これはインドのモノすべてに起きてしまう問題でもあるのだけれども、この染は野菜を原料で染めてあげているものであるから、それも良いものであると考えている。天然素材を原料に染めたものはまるで呼吸をするかのように自然に反応する。洗えば色が落ち、そして太陽の光を浴びると日焼けする。それはデニムでいうところのインディゴ染めと一緒である。デニムを着こんで、自分らしく変化させて行くように、ショールも楽しみならが使い込んでもらいたいと思う。
 使い込まれた古着も良いけれども、自分で使い込んでいくはもっと楽しいことだろう。

※ ショールがいろいろと入ってきましたので、SOURCE JOURNAL vol.4にまとめています。