活版再生展2007.05.05 Saturday



 朝いつもよりすこし早起きし、友人が企画した展示会「活版再生展」に向かう。天気も良いし、家からはそんな遠くない距離だから、自転車で向かうことにする。するとその道すがら公園の脇に立てられた世田谷区の掲示板にそのポスターを見つける。あまりにストレートでシンプルなものだからこそやけに目立つ。そして期待が膨らむ。
 オープン直後に会場に到着するも、すでにたくさんの人で賑わっている。会場には古い活版印刷機やその道具や歴史的な文献やらが置かれ、その貴重な資料を目の当たりに興奮する。 活版印刷とは古い印刷方法で、活字と呼ばれる反転した金属製の文字を組み、そして金属を彫って作れらた版とを組み合わせ、それらに版画のようにインクを乗せて印刷する方法です。 印刷機の隣で実際の印刷工程の映像を見ているとその大変さを再認識させられる。
 コンピューターで打ち込んだデータをボタン一つで印刷できる時代になってすたれつつある文化だけれども、そんな多くの工程を経てやっとできあがるものだからこそ、その仕上がりは確かに違う。自分たちが便利な時代に生きていることを実感するとともに、忘れていけない大切なことを思い出させてくれる素晴らしい展示だと思う。再生展、その名の通り活版印刷がゆっくりとでも良いから、着実に再生されることを楽しみにしていきたい。

活版再生展 www.setagaya-ac.or.jp/ldc
友人が作っているカード<SAB LETTERPRESS> www.sabletterpress.com

BRAUN2007.05.02 Wednesday



 ヒゲソリが壊れてしまったのでビックカメラに行った。以前は貰いものだったがコンパクトで気に入っていたので残念だったが、今回はそれ以上に楽しみがあった。狙いはひとつ!ドイツのBRAUN(ブラウン)。

 5.6年ほど前だろうか、以前勤めていたPlaymountainでBRAUNの製品を扱っていた。と言ってもヒゲソリではなく、目覚し時計や電卓などである。バウハウスならではのシンプルで機能的、そして黒いボディーに緑や黄色の配色など、とても好みなデザインばかりで、幾つか買い求めて使っていた。 しかし当時ちょうどBRAUNの本社がジレットに買収され、会社として得意なヒゲソリや電動歯ブラシに力を入れ始めたようで、扱っていたアイテムが徐々に廃番に追い込まれていった。白い目覚まし時計(AB-1)、そしてディーター・ラムスのデザインした電卓はあっと言う間にその姿を消し、ほしいと思っていた自分も手に入れることが出来なかった。その後、探し続けて、電卓はオランダに行った時に運良くSALEになっているのを発見し、まとめ買い。(笑) 現在お店で大活躍中。しかし白い目覚ましは未だに自分の欲しいものランキングの上位のままである。

 前置きが長くなったが、そんなBRAUNの思い出を引っ提げ(引きづり)ヒゲソリを探しに行った訳なのだが、古いスタイルを好む自分にとっては「BRAUN」のロゴには惹かれるものの、近代的なフォルムに一新されたそれらには惹かれるものがない。。。結局別のメーカーのコンパクトで使いやすそうなものを連れて帰ることにした。 今度はいつ壊れるかは分からないが、次の機会に素敵なものに出会えるのを期待したい。
 
※ ブラウンのサイトで50周年のため、特別なページが作られていました。面白いです。 →BRAUN

Willow Rings2007.04.28 Saturday



 家の前の公園がつい最近までは淡いピンクに染まった桜の花で覆われていたのに、今では青々とした若葉が元気に太陽を探している。東京で暮らしていると季節の変化を感じずらい。けど、この季節は桜が教えてくれる。梅雨までのいい季節、たっぷり光合成をしたいと思う。

 カーラからの荷物がゴールデンウィークに滑る込むように到着。彼女の住むマサチューセッツはきっとまだ寒い日が続いているに違いないが、Willow Ringは元気に芽を出して入っていた。

 ゴールデンウィーク、お天気の日を見計らって、恵比寿に出かけください!

Willow Ring
Willow Ring with sapphire

Kyoko Honda Necklace2007.04.24 Tuesday



 今日はバタバタといくつか荷物が届いた。手を休め、荷を解く。 少なくなっていたネックレスやピアスが入ってきた。早速ディスプレイし始める。ちょっと寂しくなってきたトレイに並べると、水槽の中で水を得た魚かのように、元気に光を放っているように錯覚する。そしたらその周りも気になって、あれやこれやといじってみる。だんだん熱中してくる。地味なようで、楽しい作業である。

Kyoko Honda
Single Stone Necklace

Chain Ring2007.04.23 Monday



 これだけモノや情報が溢れているはずなのに、なかなか自分にあったモノに巡り合えない不条理な世の中だと思うことがある。ニューヨークへ行って、インドへ行って、もちろん日本でも、必死に探しても素敵なものに出会えることは決して多くない。
 先々月だったか、お店に寄ってくれた方の手に光るモノを見て、何気なく声を掛けてみた。「素敵な指輪ですね」と。すると、それは彼女自身が作っているものだった。それがきっかけで彼女の作るものをお店で扱わせてもらうことになった。出会いは偶然、いや必然なのかも。



Chain Ring
by lana ia lani
Material : 18kt gold, presious stone or semi-presious stone
Price : ¥8,400-〜

Ceramic Dogs2007.04.20 Friday



 何年か前、福岡の知人に長崎に連れて行ってもらったことがある。ゴールデンウィークと重なり、有田では陶器市が開催されていた。年に一度のビックイベントとあり、やっとの思いで高速道路を降りた。そしてそこからもなおも続いている渋滞を尻目に有田とは逆方向、波佐見へと向かった。
 波佐見は有田と同様、陶器の町として知られている。中でも自分たちが目指した場所は白山陶器。戦後より、森正洋氏を中心にシンプルで、使い勝手の良いグッドデザインなテーブルウェアを多く生み出し、現在まで日本の食卓を飾ってきている老舗メーカーだ。醤油差しはどこかで見たことのある名品だろう。
 そこには大きな工場があり、ショールーム兼ショップがあり、そして小さな工房があった。工房を窓越しから覗いてみると、さっきショールームで見た艶やかな製品とは違う、艶のない製品サンプルやその型のようなものがごろごろしており、その光景は自分を一瞬にして魅了した。まだ土っぽさの残るそのサンプルらしき器、水を入れたら一瞬にシミが付いてしまうだろうけれども、その素材感や存在感はモノとして美しさを放っているように感じた。

 これら陶器でできた犬たち。個人的な意見だが、きっと色を付けられる前の状態だと思う。その白い素焼の様子は、あの工房で見たあの美しさを思い出させる。

Ceramic Dogs ¥2,100-
(こちらは波佐見焼ではありません。おそらく瀬戸(愛知県)のものではないかと思います。)


※ 長崎では北欧展も始まったようだし、今年もゴールデンウィークに恒例の陶器市があるです。盛り上がっていますな。

益子2007.04.16 Monday



 アダム・シルバーマンの個展が益子(栃木県)で始まった。益子は陶芸家・浜田庄司の活動した土地で、彼の蒐集したモノが見られる参考館がある。益子焼で知られる関東随一の陶芸の町。ずっと行きたかった場所だったが、今まで重い腰が動かなかった。この機会を逃す訳にはいかない。今回やっと念願かなった。友人たちと「大人の遠足」と題し、土曜の早朝、眠たい目を擦りつつも、心躍らせ東京を離れる。

 益子には昼前に到着し、お昼を済ませ、会場に向かう。会場ではアダムが迎えてくれた。久しぶりの再会、変わらないボンバーヘッドに頬が緩む。会場となったスターネットは太い木の柱と白い壁のスッキリとした空間。そこに青やピンク、色鮮やかな作品が映える。そして新作だろう濃いパープルの釉薬、黒っぽい荒々しい釉薬のモノ、さらに昨年益子に来た時に作ったという、艶のある益子焼、けれどもアダム独特のフォルムをしたモノなど、見ごたえ十二分。記念にピンクのボールを購入。

 その後、参考館へ向う。ちょうどテキスタイルの展示をしていた。展示、世界中から集められたコレクション、家の様子、そして窯(登り窯)などを見ながら思う。ヨーロッパへ、アメリカへ浜田が広めた陶芸の世界、そしてそれらに影響を受けたアダムがこうして益子で展示会を。それは感慨深い。これからの彼の活動も目が離せない。再会したときに握手したその手は、以前より職人ぽく肉厚だったような気がする。

Adam Silverman at Starnet Zone www.starnet-bkds.com
益子参考館 www.mashiko-sankokan.net

POLKADOT2007.04.10 Tuesday



 まず最初に形(フォルム)が美しいと思ったものはそのモノのあれこれ(ウンチク)とは関係なく「良い」と思えるものです。Willow Ring(柳の枝)もそうですが、シンプルだけど、気の利いたデザインが嬉しいカーラ・カルーソのリングシリーズに新しいラインナップが加わりました。

 一目惚れだったので、モノの名前も聞かず注文していたものでしたが、POLKADOT、ポルカドットと発音すれば良いのでしょう。英語っぽくなく、どこか東ヨーロッパを思わせる響きとその文字の並びが気に入っています。その意味は「水玉模様」。 あぁ、このシンプルに丸が連なったフォルムは水滴をモチーフにしているのですね。あとから気が付いています… 自然をモチーフにする彼女らしいデザインと、そして素敵なネーミングで個人的にはより一層惹かれることとになっていますが。

Polkadot Rings

Baskets2007.04.07 Saturday



 以前にもご紹介したアフリカのバスケット、ワイヤーボールなどが再入荷しました。
 先日築地に行ったとき、場内で仕入れに来ているのでしょう、料理人らしき人たちが四角い籠バックを持ち歩く姿をよく目にしました。魚入れたり、野菜を入れたり。
 これらのバスケットたち、パリの青空市で星付きのシェフたちが野菜の仕入れに使っていそうです… そんなだったら、洒落ていなぁと、勝手な想像してみたり。

 bon jour!

Lotus Biscuit2007.04.02 Monday



 毎朝(と言ってもお昼寸前ですが)、お店に来て掃除を終らせて後、コーヒーを入れるのが自分にとってスイッチ・オンの儀式のようになっている。そして、最近、恵比寿駅に隣接するスーパーに切れていたコーヒーフィルターを買いに行ったときに何気なく手にしてレジに持っていったクッキーに虜になっている。シナモンの効いたそれは、口に入れると、水分を吸い取り、またコーヒーに手が伸びる。そんな繰り返しが自分にとってのスイッチにちょうど良い。 
 お気に入りのLOTUS BISCUITがもう無くなってしまったので、明日にでもまた買いに行こう。そう思っていたら、ふと思い出した。

 昔に行ったオーストラリアで親しくなった知人が勧めてくれたお菓子、Tim Tam(ティム・タム)。チョコレート味のビスケットでチョコレートを挟み、さらにチョコレートでコーティングされた、チョコづくしで濃厚なお菓子。もちろんそのまま食べても美味しいのだけれども、知人が教えてくれた美味しい食べ方、これがたまらない。
 まずコーヒーを用意する。ちょっとミルク多めのものが個人的には好み。そして細長いTim Tamの両端をかじってそのまま味わう。そして片側をくわえて、もう片方をコーヒーに浸し、一気に吸う。クッキーの隙間を通ってコーヒーが口に届くので、それで出来上がり。たっぷりと水分が含んだクッキーを急いで口に入れる。それはそれは…  

 あぁ、スーパーにTim Tamは売っているだろうか?