Little Press2007.07.14 Saturday



 何年か前にイタリアのデザイナー、ブルーノ・ムナリの「読めない絵本」に出会った。緑の印刷が印象的な紙が、まるでお弁当の包みのように四方から折り紙状にたたまれたケース。それを開くと正方形の印刷物が現れる。表紙をめくると赤と白の楽しい世界がはじまる。ページは2色に色分けされ、それぞれ違った形に切り取られている。だからページを開くと先のページまで見え、それが模様のように浮き上がる。ページをめくる毎に驚きがある本。
 「読めない絵本」、それは文字がないから、ホントのタイトルは「感じる絵本」でも良いのかも?字も読めない、ましては話も聞き取れない赤ちゃんが初めて楽しめる本だろう。もちろん僕たち大人もいくつになっても楽しめる。ムナリは天才だ!

 そんな天才を真似て、僕も小さな本を作ってみました。足もとにも及ばない仕上がりではありますが、楽しんでいただけたらと思います。今日からCOW BOOKS南青山店で開催中の「Little Press Fair」で見ることができます。他にもいろいろな方が思考を凝らした本を出品しているようです。是非出かけてみてください。

Little Press Fair 7/14-8/5
COW BOOKS 南青山
東京都港区南青山3-13-14-2F Dragonfly CAFE南青山

※探してみたら「読めない絵本」を紹介しているページを見つけました。
Illeggibile Quadrat-Print / Bruno Munari

CORAL2007.07.13 Friday



じーと見とれてしまう。そして目が離せない。
「どうなってるの、ここ?」 「なんでこんな凸凹なの?」 「変なかたちぃ。」
すっかり子供に戻る。
小さい頃は拾った石や木が宝物だった。大事に勉強机に飾っていた。
そんなことを思い出させるサンゴたち。
人が作った綺麗なモノがある。自然が作ったもっと綺麗なモノもある。
そんなOBJECTS。

いろんなサンゴ ¥3,150-から

芋焼酎2007.07.09 Monday



 友人と食事をしようと近所の居酒屋に集合。ちょっと遅れた僕は「とりあえずビールで」 天ぷら、お刺身、お通しの冬瓜も、美味いものとお酒は楽しい話をさらに盛り上げ、至福の時間が流れる。ビールが少なくなるころから、友人のグラスが気になっていた。梅雨のじめっとした空気のせいだろうか、丸い大粒の水滴がグラスをびっしりと覆い、氷と無色透明の液体が喉を鳴らす。普段はビールばかり、これと決めたら同じものばかりを頼んでしまう自分の悪い癖を突く。またには。。。 慣れない芋焼酎の欄に目を通し、ビギナーらしく聞き覚えのある銘柄を水割りでいただく。美味い! 結局何杯か同じものをいただいてその日は家路に就いた。
 翌日は久しぶりに別の友人たちが集まった。集まった11人の半分以上は7月生まれ。めでたい合同誕生会。僕は冬生まれなので今回はお祝い側。「Happy Birthday, friends!」 今日はすっかり芋焼酎ベテラン気取り。賑わう店内は少し暑く、キーンと冷えた水割りが昨日に増してしみ込む。遅咲きながら、この夏は焼酎水割りにはまりそうだと確信する。そして自分もひとつ年を重ねた錯覚を味わう。

※その後、場所を変えビールを。すると翌日二日酔い。。。
ちゃんぽんは良くないようで、、、まだまだビギナーだったようだ。

Start new lines.2007.07.06 Friday



 少しずつではありますがオリジナルのジュエリーを作り始めています。
 自分の好みというのも大きいですが、シンプルでクラッシックな、そして素材を引き立てるようなものが出来ればと職人さんに奮闘中の毎日。
 早速、ピンクサファイアを使ったアイテムをご紹介。クラッシックなカットスタイルとしてこちらでも何度か紹介したことのあるローズカット。ダイヤモンドでは度々見かけてはいたのですが、珍しいサファイアのペアシェイプを発見。三角形がドーム状に並び、そして洋梨(PEAR)を思わせる形のピンクサファイアとゴールドの組み合わせはシンプルで控えめながら存在感の光るモノに仕上がっているかと思います。

Pear Shape Pink Sapphire Earrings
Pear Shape Pink Sapphire Necklace
Pear Shape Pink Sapphire Ring

Aalto Stool2007.07.03 Tuesday



 ずっと欲しかった初期のAaltoのスツールを手に入れた。飴色によく焼けたそいつは1930年代のものらしい(写真左)。いまだに同タイプのモノは売られている訳だから、そこから数えてもすでに70年以上は作り続けられている世紀をまたいだ定番品。初期のモノはアアルトの一番の特徴と言える曲げた木を活かした美しい脚はなく、二本の木を組み合わせて作られ、決してスマートではない。むしろ、ちょっと頑張れば自分でも作れそうな無骨な姿に映る。けれどもその変化の過程(写真左から右)、その歴史を考えながら眺めると、自分にはたちまち愛らしいものに映るから不思議だ。
 お店で販売しようと思って手に入れたけれども、悩んでいる。もう少し眺めていたい。

Vitage Aalto Stool ¥ price on request

Lapland Bracelets2007.06.29 Friday



 ハンス・ウェグナーが亡くなったのを雑誌で知った。お気に入りの女優さんが亡くなったときのような、いや、それ以上の悲しみだろうか。だって僕にとっては確実にアイドル的存在だったから。今、この瞬間、自分が座っている椅子がまさに彼のデザインしたY-Chair。背中を包み込むようにフィットする美しい曲線の背もたれ、立ち上がるのを助けてくれる細いけれどもしっかりとしたアーム。その椅子に座りながら、彼はきっと優しい人だったに違いない、けれども仕事(職人)には厳しい人だっただろうと勝手に想像は膨らむ。デザイン(かたち)はもちろん、クラフトマンシップというのか、手仕事の美しさに惹かれる。
 スカンジナビア半島の北部、ラップランドと呼ばれるエリアで暮らすサーメ族(サミ族)。彼らは北欧の先住民族としてトナカイとを飼い、その革や角を使って自らの使う服や靴、そして様々な工芸品を昔ながらの手仕事で作って遊牧生活をおくっている。
 ウェグナーはきっと彼ら先人の作りだした工芸品に強く影響を受けているだろう。サーメの人々を知ることは、彼を、そして北欧デザインの今を深く知ることに繋がりそうで楽しい。サーメの人々が作ったブレスレット(Lapland Bracelet)を見ながらそんなことを思う。

Lapland Bracelet

伊勢重2007.06.22 Friday



 突然の知人の来店。しかもお土産まで。嬉しさ倍増。その包み紙から想像するに、「大福ですね?」と問いかけると、答えを聞く前にその目は「そのとおり」と語っていた。僕が以前に大福を差し入れしたのを覚えてくれていたのだろう。ありがたい。

 大福を頬張る。ほんのりと甘く柔らかい餅、そして甘さ控えめな餡が美味い。ひとつ、ふたつと胃の中に消えていった。これは知りたい。しかし包み紙を確認するも、お店の名前がない。知人にお礼のメールと一緒にどこのものかを尋ねた。

 翌朝、出勤前に家で残りの大福をいただいた。「んっ」、堅い。味は変わらず美味しいのだが、やっぱりあの独特の餅の触感が味わえないのは残念。。。お店に行ってみると、知人から昨日のメールの返事が来ていた。ここからすぐご近所だとある。「伊勢重」、はて、聞き覚えがないし、言われた場所に和菓子屋があったような記憶がない。

 そしてその案内を頼りに早速行ってみた。トシ・ヨロイズカ、蟻月、歩粉と恵比寿おいしいトライアングルの真ん中に、ココがあったことをすっかり忘れていた。前から気になっていた小さな和菓子屋さんだ。ショーウィンドーにはあの大福がこちらを見ている。いくつか包んでもらって、その間にお店の方と話をすると、並んでいるものはすべてここで作っているのだと言う。自宅の玄関をお店にしたようなこじんまりとしたお店。大きな工房がある訳ではなく、台所のようなところで作っているのだろうか。そんな味がした。あの餅の触感は昔母親が家で搗いてくれた餅の触感と似ていた。そして母の餅も翌朝には固くなって、焼き餅にしていたのを覚えている。そういうことだろう。数日は変わらない味のモノに慣れていた自分を恥じる。

 今日、ちょうど出かける用事があったので、手土産にと伊勢重に寄った。13時過ぎだったけど、もう大福は5つしか残っていなかった。全部を包んでもらって、届けた。ちょっと足りなかったかもしれないが、その場ですべて平らげてくれた。フレッシュな大福にみんな喜んでくれたようだ。よかった。

伊勢重
渋谷区恵比寿1-32-7
大福 100円

MICHEAL BOYD2007.06.19 Tuesday



 ロサンゼルスの友人のお店Tortoiseで話をしていたとき、そこに体格の良い白人男性が現れ、友人が親しげに話しだした。どうも常連らしい。彼が帰った後に友人は、彼がマイケル・ボイドだと教えてくれた。マイケル・ボイドはモダンファーニチャーのコレクターとしてその名前は知っていた。その彼が近くに住んでいるようで、最近オスカー・二―マイヤーが設計したという家を購入したのだとか。それは行ってみたい! いつか一緒に連れてってくれると快く引き受けてくれた。そしてそれから2年ほど経ってしまったが、なかなか都合が付かず、残念ながらいまだに行けていなかった。

 先日、最新号のVOGUEがインド特集を組んでいたので、次回の買い付けの参考にと買って、読んでいた。雑誌も後半、インド特集は終わり、何気なくページをめくっていると、ミュージアムかと思うほど珍しい家具ばかりが並んだ部屋の写真に手が止まった。それはマイケル・ボイドの自邸だった。それはそれは圧巻。ジャン・プルーヴェ、ジョージ・ネルソン、ジオ・ポンティ、そしてドナルド・ジャッドなどなど世界の名品と言われる家具、オブジェが並び、そしてそれにアフリカの民芸品が添えられて、隅々まで心憎い。
 今度ロサンゼルスに行くときは必ず連れて行ってもらおうと、勝手に決めた。

 お店に彼のコレクションを集めた本があるのを思い出し、もう一度見直してみた。やっぱりミッドセンチュリーのデザインは美しい。

SITTING ON THE EDGE ¥9,240-

Colored Khadi Shawls2007.06.15 Friday



 東京は梅雨入り宣言、昨日はすごい雨に1日でしたが、「その宣言、ちょっと先走ったのでは?」と思いたくなるような、今日は打って変わって熱い1日。昨日の雨と今日の風のせいか清々しい青い空。

 これからの変わりやすい季節にタイミングよく、インドよりショールが入荷しました。(少々強引ですね…) 折りたたむのではなく、がさっとカバンに忍ばせ、涼しい朝晩に、クーラーの効きすぎた室内で、熱くなるこれからも活躍してくれそうです。

 今回はKhadi(カディ)ショールの色も増えています。

 Shawls from India

made in Brooklyn2007.06.14 Thursday



 2月のこと、暖冬だったニューヨークとは言え寒さの厳しい朝、マンハッタンの滞在していたホテルから、通勤ラッシュを横目に空席の目立つ地下鉄でブルックリンへと向かう。マンハッタンからブルックリンブリッジを渡ってすぐの駅で降りる。初めて降りる駅で人も少ない、薄暗い地下道を心細くなりつつも先に進む。地上に出るとぱっと開け、さっき通りすぎたブルックリンブリッジが目の前にそびえ立つ。トラス構造の美しい橋、その向こうに広がるマンハッタンの町並み、そして降り立ったDUMBO(ダンボ)エリアのコントラストでさっきまでの不安が高まる期待に変わる。

 DUMBOは最近HOTなエリアだと言われている。おそらく少し前までは工業地帯だったであろう。赤煉瓦の建物が軒を連ね、大きなシャッターの少し開いた隙間からはなにやら重々しい機材が見えたりする。そしてその隣には高い天井を生かしてロフトを作ったのか、洒落たコーヒーショップがある。教えられた住所に行くとまた大きな赤煉瓦の建物だ。業務用の大きなエレベターで上に向かう。

 Marjorie Victor(マルジョリー・ビクター)がここにスタジオを構えたのはまだ最近だという。数人のデザイナーたちと部屋をシェアしているようだ。その日はあいにく彼女しかおらず他のデザイナーたちには会えなかったがファッション、アート、それぞれのデスクに貼られた写真から想像するに興味深い人たちだろう。次回に期待するとしよう。マルジョリーのデスクにはジュエリーになる前のパーツが無造作に転がっている。その脇には小さなガスバーナーやペンチなどが置いてあったので、無理を言って作り方を見せてもらうことに。器用に火をあやつり、ジュエリーにかたちを変えていく。分かっていたことではあるけれども実際に彼女の作業を見るのはワクワクする。

 DUMBOには洒落たレストランやトレンドをリードする洋服屋、雑貨屋が増え始めているようだけれど、それらと昔ながらのモノを作る環境が共存しているようだ。そんな混じりあった環境がブルックリンの面白いところだろう。彼女のこれからも楽しみにしたい。

Marjorie Victor
Necklace ¥15,750-から