Shawls2007.05.21 Monday



 原宿のトンチャン通りの奥にゴリーズという古着屋がある。もう通い始めて何年になるだろうか?始めて行ったのはまだビルに2階にあった頃、確か15年前だったと思う。すっかり15年もお世話になっているお店ということになるのか、自分でも驚く。今では30歳をとうにを過ぎ、原宿が似合う歳ではないかもしれないが、どうしてもそこでしか味わえないものがあるのだから自然と足が向く。特にデニムはやっぱり古着が良いと思っている。乾燥機で縮んでできたよれ、屈んだ時にできたしわ、全体に洗濯と陽ざしによって色落ちした独特の雰囲気。自分はそんな使い込まれたものがホントに好きなんだと実感出来る瞬間がそこにあるから。

 昨年の11月にインドに行った時に買い付けてきたショールがもうなくなっていたので、追加で送ってもらった。ダンボールを開けた途端、何とも言えないインド独特の香辛料のような匂いが漂う。嫌いな匂いではないが、綺麗に折りたたまれた状態ではディスプレイも映えないし、さっと洗うことにする。洗って乾かす、すると、それらは別モノのようにふわっと空気を含み、軽く、使い込まれたかのように姿を変える。特にカディ(Khadi)と呼ばれる手紡ぎされた糸で作られ、それを後染めしたモノは変化が激しい。その生地は手紡ぎ独特の柔らかさを含み、滑っとするような心地よい肌触りになる。そして色は洗濯した水がその生地の色になるほど抜ける。これはインドのモノすべてに起きてしまう問題でもあるのだけれども、この染は野菜を原料で染めてあげているものであるから、それも良いものであると考えている。天然素材を原料に染めたものはまるで呼吸をするかのように自然に反応する。洗えば色が落ち、そして太陽の光を浴びると日焼けする。それはデニムでいうところのインディゴ染めと一緒である。デニムを着こんで、自分らしく変化させて行くように、ショールも楽しみならが使い込んでもらいたいと思う。
 使い込まれた古着も良いけれども、自分で使い込んでいくはもっと楽しいことだろう。

※ ショールがいろいろと入ってきましたので、SOURCE JOURNAL vol.4にまとめています。

Basket for living room2007.05.12 Saturday



 このところ出入りの激しいバスケットたち。今回は大きな仲間たちが届きました。
 大きなものはインテリア小物として、雑誌を放り込んだり、洗濯カゴ代りに、タオルでもゴロっと入れてみたり、柔らかい布と一緒にベビーベットにも? いろんな使い方を楽しめそうです。 もちろんこの陽気に背中を押されつつ、ピクニック出かけても良いでしょう。

African Baskets ¥1,575- 〜 ¥4,095-

Ceramic Dogs2007.04.20 Friday



 何年か前、福岡の知人に長崎に連れて行ってもらったことがある。ゴールデンウィークと重なり、有田では陶器市が開催されていた。年に一度のビックイベントとあり、やっとの思いで高速道路を降りた。そしてそこからもなおも続いている渋滞を尻目に有田とは逆方向、波佐見へと向かった。
 波佐見は有田と同様、陶器の町として知られている。中でも自分たちが目指した場所は白山陶器。戦後より、森正洋氏を中心にシンプルで、使い勝手の良いグッドデザインなテーブルウェアを多く生み出し、現在まで日本の食卓を飾ってきている老舗メーカーだ。醤油差しはどこかで見たことのある名品だろう。
 そこには大きな工場があり、ショールーム兼ショップがあり、そして小さな工房があった。工房を窓越しから覗いてみると、さっきショールームで見た艶やかな製品とは違う、艶のない製品サンプルやその型のようなものがごろごろしており、その光景は自分を一瞬にして魅了した。まだ土っぽさの残るそのサンプルらしき器、水を入れたら一瞬にシミが付いてしまうだろうけれども、その素材感や存在感はモノとして美しさを放っているように感じた。

 これら陶器でできた犬たち。個人的な意見だが、きっと色を付けられる前の状態だと思う。その白い素焼の様子は、あの工房で見たあの美しさを思い出させる。

Ceramic Dogs ¥2,100-
(こちらは波佐見焼ではありません。おそらく瀬戸(愛知県)のものではないかと思います。)


※ 長崎では北欧展も始まったようだし、今年もゴールデンウィークに恒例の陶器市があるです。盛り上がっていますな。

Baskets2007.04.07 Saturday



 以前にもご紹介したアフリカのバスケット、ワイヤーボールなどが再入荷しました。
 先日築地に行ったとき、場内で仕入れに来ているのでしょう、料理人らしき人たちが四角い籠バックを持ち歩く姿をよく目にしました。魚入れたり、野菜を入れたり。
 これらのバスケットたち、パリの青空市で星付きのシェフたちが野菜の仕入れに使っていそうです… そんなだったら、洒落ていなぁと、勝手な想像してみたり。

 bon jour!

Basket with Handle2007.03.13 Tuesday



 まだ幼稚園児のころ、実家から20分ほど歩いた街外れにニワトリを飼育している家があった。トタンで囲われた小屋には百羽以上はいただろうか、おびただしい数のニワトリがまるで本棚の本のように並んで、あの独特の鳴き声とバタバタと羽ばたく音が幼いボクにとっては腰を引かせる存在だった。実家が生協に入る前まではよく母親に連れられ、そこまでタマゴを買いに行っていたのを覚えている。ボクはそのタマゴを使った卵かけご飯が好物だったらしい。 家にはそれ用のカゴがあった。確かベージュベースに赤や緑の色が入り組んだワイヤーで編んだカゴだったと思う。空のそれを持ち込んでそこに卵を入れてもらって持ち帰る訳なのだが、それを持つのがボクの楽しみだったような記憶が。。。

 これらのアフリカのカゴを見たとき、そんなスリリングな思い出(よく卵を割っていたから。笑)がよみがえった。今はもうなくなってしまったニワトリ小屋だけど、あのカゴはまだあるのだろうか?良いのが見つかったから、今度実家に帰るときにひとつお土産に持ち帰ってみよう。ミカン入れに良さそうだ。

 アフリカのカゴ ¥1,575-から

Wire Bowl2007.03.11 Sunday



 5年ほど前だろうか?確かサンフランシスコのどこかのお店だったような、サンディエゴのミュージアムショップだったかもしれない。薄っすらとした記憶しかないが、これらを見た。そのハッとさせられる色彩と細かな手仕事に惹かれた。そのときから気になっていたけれども、アフリカのモノとだけの情報では探しようがない。どこで手に入るのか分からないまま時が過ぎていた。そして先日偶然見つけ、念願叶ってお店で扱えることになった。
 
 赤、白、青、オレンジ、緑、電話線を使って編みこまれたボール。作れと言われれば、作れるような気がするけれど、ゼロからこれを発想できるだろうか?ボクには無理そうだ。 スポーツ、音楽など様々な業界でアフリカ系の人々の活躍が目覚しい。けれどもデザインの業界に関しては知る限り、アフリカ系のデザイナーはいない。もしかしたら隠れた逸材がいるのだろうか?そんなことを想像してしまう。いや、作った彼らにとっては、いつも使っているワラや竹などの素材がなく、たまたま近くにあった線で編んだ、それだけなのかもしれない。 便利になることが色々なことを忘れさせてしまうのかもしれない。いずれにしても、アフリカだからこそ生れたものだろう。

 個人的にも玄関先でカギ入れにでも使ってみようと思う。500円貯金も良いかも。

電話線ボール ¥2,100-から¥3,990-

African Baskets2007.03.03 Saturday



 先日友人が訪ねてくれたときのこと。今週入ってきて並べたばかりのバスケットを指差し、「いいねぇ。あれ、あれ、アメリカの画家の… あの家にある感じだよねぇ。」と画家の名前を忘れたようすだった。話の途中だったがすかさず「オキーフ?!」と尋ねると、「そうそう!」とふたつ返事。自分もそれを想像して選んでいたものだったので嬉しさのあまり自分の声は裏返っていたかもしれない。笑

 自分にとって衝撃的な家や部屋がいくつかある。先日書いたイームズ夫妻の家もそのひとつだが、もうひとつ、ジョージア・オキーフの家も負けず劣らず素晴らしい。彼女は風景や花、そして骨などを描いた画家だ。ニューメキシコ州・サンタフェの郊外にある彼女が晩年を過ごした家は土地柄もあるだろう、全体的に褐色の土壁や白い漆喰に覆われたメキシコ的もしくはアメリカ先住民を思わせるカントリースタイルと表現したらよいか。そこにインディアンラグが敷かれ、彼女の絵にもよく登場する骨や石などが置かれ、モダンで有機的なフォルムの彫刻が佇み(確かカルダーもあったと思う)、独特の審美眼を感じさせる凛とした美しい風景が広がっている。

 7年前彼女の家を訪れたことがある。創作活動をしていたゴーストランチに行き、その足で家へ。周りには何もない、ほつりとある小さな集落、その中でも一際高い塀に囲まれた家がそれだった。意気揚揚と乗り込もうと入り口まで行くと、中で庭の手入れをしている係りの人に止められてしまう。どうも、事前にアポイントがないと入れないのだようだ。。。そこで15分ほどだろうか、粘るもどうにも無理そう。塀を隔てて、その隙間からは見覚えある壁が見えるのに入れない。

 こんな感じのバスケット、乾いた台地にある彼女の部屋で使っていたかも?いつか確かめにリベンジしたい!

アフリカンバスケット ¥2,100-から¥4,200-

Long time no see alice.2007.02.13 Tuesday



 made in ... って気になるし、自分にとっての大きなこだわりだったりします。ヨーロッパ、アメリカで生れたブランドがその後、生産を国外に移し、見た目にはあまり変わっていなかったとしても、自分にとっては大きな変化ように感じてしまいます。まあ、頑固オヤジの入り口なのでしょう。笑

 アリス・パークはその色鮮やかな皮をスペインで見つけ、それを地元ロサンゼルスの小さな工場で縫ってもらっています。その皮でなくてはいけないし、単純に縫い合わせてあるだけのように見えるのですが、いつもの職人でないとダメなようです。 
 言い訳の序文のようですが、、、
 いやー、久しぶりにAlice Parkが入荷しました。いやはや、約半年振りです。工場が…と何度も言われていましたが、届いたものはやっぱり綺麗な仕事っぷり。お待たせしてしまった方もいらっしゃり、ご迷惑をお掛けしましたが、個人的には待った甲斐がありました。
 そしてこれからもいくら時間が掛かってもいいから、いつもの職人の手で作ってもらいたいものです。

KHADI(カディ)2006.12.16 Saturday



 先日のグローブに続き、この季節あったら嬉しいアイテムにマフラーがあります。しかし個人的には30を過ぎても、マフラーを上手く使いこなせず、気に入ったものを買ってもタンスの肥やしになるのが成れの果て。なんだか髪を切ったすぐ後に似た、鏡に映った見慣れぬ自分が恥ずかしいからだと思います。

 いささか季節はずれなショールのご紹介です。首に巻くと言う意味ではこの季節にピッタリなのですが、こちらはコットンやシルクのショールです。先月インドに行った際に見つけたものです。あまりの暑さに気が変になっていた訳ではありませんが、とっても自分好みなものだったのでどうしても持ち帰りたくなってしまって。。。

 でも自信を持って、とっても美しいショールです。

 KHADI(カディ)とはインドで昔ながらの糸車によって手紡ぎされた布のことです。それらは機械で作られたものに比べ、糸のよりが柔らかく、ハンドメイド特有の糸むらが出来ます。そのため独特の風合いがうまれ、首元をふわっと包んでくれることでしょう。機能的にも吸湿性、速乾性に優れ、夏は広げると風を通し涼しく、冬は巻きつけて暖かい空気を逃がしません。

 これらを見つけたメーカーのおじさんと話をしていると、ここには「dosa」のデザイナーであるクリスティーナも通っているのだとか。確かにおじさんのデスクには彼女との写真が飾ってありました。彼女もここでモノ作りをしているのだろうか?そこまでは分かりませんでしたが、尊敬する彼女とここインドで出会ったことも、自分の気を変にさせたのかもしれません?

 良い機会なので、自分もひとつ黒いものを試しています。

KHADI SHAWL ¥3,990- 〜 ¥10,500-