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赤福2009.01.06 Tuesday



 新年明けましておめでとうございます。
 本年もどうぞ宜しくお願いいたします。

 と言うことで、2009年がスタートした。年末年始は実家のある愛知県に帰省し、コタツとテレビがお友達。食道楽に寝正月、思い出とともにお腹にお肉を蓄えて東京に戻ることとなった。まあ、これから来る寒い冬への備えだ、などと勝手な言い訳を並べてみたりする始末。全然、懲りていない訳で、帰り際の名古屋駅で友達へのお土産を選びつつ、自分のためには12個入り赤福を。去年はちょうど「なんちゃら偽装」の渦中、手にすることが出来なかっただけにその反動か、今年はピンクの包みに覆われた箱が積み上げられた様が眩しく感じられる。東京に持ち帰り、きっちり2日間の賞味期限を守り、ぺろりと平らげた。これで正月気分はおしまい、七草がゆを機に膨れた胃をどうにかせねば。

赤福

サンタ・マリア・ノヴェッラのポプリ2008.12.25 Thursday



 サンタ・マリア・ノヴェッラのポプリ。忘れてしまったが、どこかで嗅いだその香りが忘れられなかった。草木なのか、蜜なのか、独特な甘い香りがするが、甘いだけで無く、鼻の奥で感じるスパイシーな香りがなにより心地よかった。それ以来お店で使うようになった。サシェと呼ばれる綺麗な巾着袋に入ったモノや、クラシックな装いのテラコッタに入ったモノなど贈り物に重宝しそうなモノがあるが、自分はビニールに入った簡単な包装のモノを定期的に購入して、それをお店で使っている(ときには販売してる)器に入れて楽しんでいる。器に花を活けるようなタイプの人間ではない自分にとっては枯れた草花を器に入れて楽しむ方が似合っているようだし、どうも自分が持ち合わせている器にはその方が良いような気がしている。年末、香りが薄まってきているのを感じていたので、また新たに一袋手に入れ、お店に持ち帰った。お店の幾つかの器を見回しても、いままでに溜まったポプリでいっぱいになっており、これが収まる隙間はなさそうだったが、ちょうど北欧に行ったときに手に入れて、まだお店に出せていない大きめな陶器の器があったを思い出した。それに開けて、自分の席の横に鎮座する背の高いショーケースの上に置いてみた。それ以来、自分の周りで人が動くと風に運ばれてすっと香ってくる。また新しい楽しみ方を見つけた。

Santa Maria Novella

We are OPEN.2008.12.16 Tuesday



<お知らせ>
12月は通常の定休日・水曜日も含め毎日オープンしております。

We wish you a Merry Christmas!

SOURCE
東京都渋谷区恵比寿3-3-6 滝澤ビル1F

HERMES2008.12.12 Friday



 時間が出来たので銀座に立ち寄ることにした。夕刻を過ぎた頃だったため、有楽町の駅を降りると西武にマルイにマロニエゲート、目の前は煌びやかなイルミネーションに埋め尽くされている。左に目を向けると宝くじ売り場には長蛇の列。不景気だと騒がれているが、ココはそうでもないのかもしれない?夢の街なのか?
 
 用事を済ませ、少し前に休皆で紹介されていた東京大学の研究博物館がエルメスしていた展示を見過ごした悔しさを思い出した。休皆をチェックしたその日に展示会は終了していたという、一番悔いの残るタイプの失態だった。その悔しさを胸にエルメスに行ってみることにする。遠くからレンゾ・ピアノが設計したガラスブロックを積み上げた建物が確認できた。それは夜空の中、内側の灯りを外に放ち、ほんのりと黄色く染まり控えながら堂々とした佇まいが印象的である。(個人的にベスト・イルミネーション@銀座に挙げたい。)近くに行ってみると、毎度目を楽しませてくれるショーウィンドが今回はさらに輪を掛けて自分の心を虜にする。メインエントランス横のウィンドには200、いあ300はあろうか、大小様々なグラスにボトルにボール、とにかく透明なガラス器を器用に積み上げ、その中にみんなの憧れケリーバックが浮かんで見える。そして壁沿いにある小さなウィンドにも同じように時計が浮かんでいたり、カップ&ソーサーが浮かんでいたりと、どれも楽しい。ガラスに囲まれたそれらはまるでそれぞれが「小さな銀座エルメス」かと錯覚させられる。そんな想いが頭に過ぎるとまるでコンテンポラリーアートのように見えてくるのである。

 気分が上がったところで店内に足を踏み入れようと思い立ったが、ドアマンと目が合って軽くお辞儀をしてその場を後にした。いつも外ばっかりで、結局、中には一度も足を踏み入れてたことがない。自分にとってはまだ夢の場所。いつか用事を作って改めたいと思う。楽しみを後回しにするのは悪くないだろうと自分を納得させているのである。

再開2008.11.20 Thursday



 用事を済ませた帰りにお店まで戻ろうとしたその道すがら、トシ・ヨロイズカが工事中だった。以前は気軽にシュークリームを包んでもらった洋菓子店も今では六本木のミッドタウンに店を構える超が付く繁盛店となった。恵比寿のお店も予約制のスペースになり、あの気軽さが失われ、個人的には素直に喜べないのが正直な気持ちであった。

 それから数週間後、知人宅での夕食会に誘ってもらった。もしかしたらあの工事中の意味は?期待を胸にトシ・ヨロイズカへ向かった。。。予想は的中。お店のドアは開かれ、以前のように色とりどりのケーキで飾られたケースが迎えてくれた。真っ白に塗りなおされた壁が印象的お店はスペースが拡張され、通常営業を再開したようだ。子供がいるお宅への訪問だったので、プリンを中心に幾つか包んでもらい、手土産にした。

 その数日後、お店を開ける前に寄って、スタッフの分と合わせてシュークリームを2つ包んでもらった。コーヒーを淹れて、一緒に頂いた。注文してからクリームを詰めてくれるスタイルも変わっていない。サクサクのシューに甘さ控えめのクリームもやっぱり美味しかった。
 これでやっと成功を素直に喜べるようになった。ご馳走様です。

Toshi Yoroizuka
渋谷区恵比寿1-32-6

Atelier September2008.11.09 Sunday



 デンマーク2日目、前日のどんよりとした雲は消え、この季節では珍しくすっきりと晴れ渡った空だった。そしてその晴天に背中を押されるようにコペンハーゲンの街へ繰り出した。 その前日、旅の前にデンマークのハーフであるLenaから紹介してもらっていたコペンハーゲンで暮らす友人夫婦と会って、一緒に食事をしていた。彼らとは共通する趣味も多く、初めて会ったとは思えないほど親しくなった。そしてその場で持ち合わせていたマップにお勧めのお店をマーキングでしてもらった。そのマップを頼りにジュエリーショップ、ギャラリー、インテリアショップ、ミュージアムなどマップ上をホテルから近い順で最短距離で進むことにした。前日に趣味が近いと思っていた彼らのセレクトはばっちりツボを付いており、次へ次へと期待を膨らませつつ先を急がせた。そしてその道中に見つけた面白そうなお店に立ち寄るのも知らない街を歩く醍醐味として楽しんだ。その中のひとつ、お勧めのジュエリーショップの隣にあったアンティークショップが素晴らしかった。いや、素晴らしかったであろう、という表現が正しい。その日は生憎、定休日。窓から覗くだけにとどまってしまったが、朽ちたテーブルやミラー、凛とした空気の漂う素朴なガラスの花器、それらにミッドセンチュリーの家具をさらりと合わせて、センスの光るお店だっただけに後悔が残る。実際に訪れることが出来なかったせいもあるだろうか、今回のコペンハーゲンでナンバーワンのお店として挙げたい。

 日本に戻ってマップを作ってくれた友人夫婦にお礼のメールとともにそのことを伝えると、そのお店はコペンハーゲンで初めてフランスのアンティークを扱い始めたパイオニア的な場所だという返事だった。そんなことを聞いたら益々後悔が膨れ上がるではないか。お店の外から撮った写真とにらめっこを繰り返すが、まぁ、もう一度デンマークに行く理由がひとつ増えたと思ったら期待が後悔を消してくれた。

ATERIER SEPTEMBER
GOTHERGATE 30 / DK-1123 COPENHAGEN

German Bicycle2008.11.02 Sunday



 ドイツと言えばMercedes-Benz、BMWなどがあるが、黄色いコイツも凄いメカに違いない。
 繁華街のど真ん中に堂々と鎮座していた。

Palais Royal2008.10.31 Friday



 パリから友人に電話をかけてみた。その友人は転勤でロンドンに行き、ちょうど僕がパリにいるときに彼もパリに出張で来ていると聞いていたからである。日本ではなかなか会えない、いやそう思い込んでいるだけだが、、、さらに会おうと思えばロンドンで会えたであろうに、わざわざパリでなんて、少々複雑な気分ではあったが旅先では無性に友達が恋しくなるのか、定かではないが電話の声に心休まれたのは事実である。

 とにかく分かりやすい場所でということでルーブル美術館で待ち合わせをし、久しぶりの再会を果たす。お互いに夕方までの2時間ほどは予定が無かったので近くでお茶でもしようということになった。このエリアは前日に来たエリアだった。昨日ランチの候補になったがスケジュールの都合もあり断念した素敵なカフェのことが忘れられ無かったのでそこに行こうと誘った。ルーブルから北へ少し進んだ先、パレ・ロワイヤルの庭園の中にあるカフェである。庭園に入ると中央には大きな噴水があり、その日は土曜日だったこともあってか家族連れでにぎわっていた。庭園をぐるりと囲うように古い建物が建ち、昔からあるようなアンティークショップや事務所、カフェやレストランに混じってピエール・アルディ、マーク・ジェイコブスなどのオシャレなショップが軒を連ねる。新旧が混ざり、外の喧騒から隔離され、ゆっくりとした時間が流れるそんな雰囲気がなによりも心地よかった。そんな環境の中、久しぶりの友人との話は尽きることがない。話は盛り上がり「もしパリにお店を持てるとしたらココだ」と大きな事を言ったりしてみた。そこで飲んだカフェラテは何割か増しで美味かった気がしている。

 時間になって友人はユーロスターに乗ってロンドンに戻らなくていけない。近くの駅までおくり、またどこかでの再会を誓う。そして僕はもう一度パレ・ロワイヤルを堪能するために戻った。いつか出せるだろうか?SOURCE at Palais Royal。空想だけが先走っている。

Paris2008.10.24 Friday



 コペンハーゲン、ロンドン、パリ、ベルリン、そして最後にほんの少しだけ国境の町マルメ(スウェーデン)へ。2週間の旅はこうして書き綴っただけでも前菜からデザートまでのフルコース、まるでそんな旅だった。日本に戻った今、そう思い返している。

 今回は北欧を中心に古いモノを買い付けに行く友人とパリまでを一緒に巡った。男ふたり旅である。北欧を縄張にする友人、そしてパリ初体験の自分。仕事もあるのだが、要所要所での観光気分を味わいたいと思うのは当然であろう。友人が事前に調べてくれたいた美術館musee de quai Branly(ケ・ブランリ美術館)で民藝を題材にした特別展がやっていると聞いていた。現地でさらに調べてみるとちょうどその日は夜9時までオープンしていることが分かった。午後6時にはほとんどのお店が閉まってしまうパリなので、その後空いた時間を使って行って見ることにした。地下鉄を乗り継いで目的の駅の出口を出た途端予想もしていない光景にため息が出た。地上に出てみると目の前にはセーヌ川に陽が沈もうとしており、微かな光りがエッフェル塔を照らしていた。旅の前に別の友人にパリへ行くと話したときに、「仕事で行く場所じゃない」と一喝されたのを思い出した。なんともロマンティックなパリスだろうか。隣のカップルたちに負けずとちゃっかりお互いの記念写真を取り合ってから美術館に向かった。

 本題の美術館はというと、特別展以上に2階部分の常設展が素晴らしかった。世界各国の民芸品が広い会場にかなりの数量で展示されている。閉館が近かったこともあったのでじっくりは見れなかったが十分堪能した。ゆっくり見れないかもしれないが、行くならば夕方がお勧めである。なるべく男女で。

Face To Face2008.10.16 Thursday



 気がつけばお店を始めて3年が過ぎ、4年目に入っている。昔を振り返るとお店を始めた当初は本も扱っていたのを思い出す。その頃取り扱っていた本の中に「Face To Face」というタイトルのものがあり、強く印象に残っている。それはある写真家(名前までは覚えていない)が顔でないのに顔に見えるものを撮りため、集めた本である。それを知ったきっかけはペンタグラムというデザイングループが作っていた「Pentagram Papers」というフリーペーパーのようなモノのひとつの号で特集されていたのを見かけたからだった。確か自分の本棚にも1冊あった気がするが、このところページを開いていない。

 突然だが、ロンドンに来ている。レストランのトイレで手を洗おうとし、蛇口に手をかけようとしたとき、その蛇口が顔に見えた。濡れた手を急いで拭い、席に戻りカメラを手にして再びトイレに駆け込んだ。ロンドンに住んでいる人にはそれが顔に映るかは定かではないが、自分にとっては明らかに顔でしかなかった。ここロンドンでロンドンの住人には何気ないモノ、でも自分には特別なモノ、そんな出会いに恵まれることを願いつつ、街を巡っている。

 戻ったら本棚の「Face To Face」をもう一度じっくり見たいと思っている。