African Baskets2007.03.03 Saturday



 先日友人が訪ねてくれたときのこと。今週入ってきて並べたばかりのバスケットを指差し、「いいねぇ。あれ、あれ、アメリカの画家の… あの家にある感じだよねぇ。」と画家の名前を忘れたようすだった。話の途中だったがすかさず「オキーフ?!」と尋ねると、「そうそう!」とふたつ返事。自分もそれを想像して選んでいたものだったので嬉しさのあまり自分の声は裏返っていたかもしれない。笑

 自分にとって衝撃的な家や部屋がいくつかある。先日書いたイームズ夫妻の家もそのひとつだが、もうひとつ、ジョージア・オキーフの家も負けず劣らず素晴らしい。彼女は風景や花、そして骨などを描いた画家だ。ニューメキシコ州・サンタフェの郊外にある彼女が晩年を過ごした家は土地柄もあるだろう、全体的に褐色の土壁や白い漆喰に覆われたメキシコ的もしくはアメリカ先住民を思わせるカントリースタイルと表現したらよいか。そこにインディアンラグが敷かれ、彼女の絵にもよく登場する骨や石などが置かれ、モダンで有機的なフォルムの彫刻が佇み(確かカルダーもあったと思う)、独特の審美眼を感じさせる凛とした美しい風景が広がっている。

 7年前彼女の家を訪れたことがある。創作活動をしていたゴーストランチに行き、その足で家へ。周りには何もない、ほつりとある小さな集落、その中でも一際高い塀に囲まれた家がそれだった。意気揚揚と乗り込もうと入り口まで行くと、中で庭の手入れをしている係りの人に止められてしまう。どうも、事前にアポイントがないと入れないのだようだ。。。そこで15分ほどだろうか、粘るもどうにも無理そう。塀を隔てて、その隙間からは見覚えある壁が見えるのに入れない。

 こんな感じのバスケット、乾いた台地にある彼女の部屋で使っていたかも?いつか確かめにリベンジしたい!

アフリカンバスケット ¥2,100-から¥4,200-

SOURCE JOURNAL vol.22007.02.26 Monday



 滑らかな曲線が美しいチャ−ルズ&レイ・イームズがデザインした椅子たち。50年以上前に作られものなのに、モダンでクールなフォルムに魅了され、彼らのことがもっと知りたくなった。彼らの交流関係を知れば知るほど、同時代に活躍したプロダクトデザイナー、グラフィックデザイナー、フォトグラファーたちの洗練されたシャープで美しいモノに出会うことが出来た。当時のボクには「かっこいい」と感じられるものたちだった。
 一方で初めて目にしたイームズ夫妻が暮らした家にはアフリカのお面やメキシコの土人形が置かれ、ペルシャ絨毯のような敷物が使われるといった、違和感さえ感じされる不一致な様子だった。しかしそれは見れば見るほど引き込まれていく。まずはその違和感が楽しくなる。そして次にはそれが違和感でなく、むしろお互いを引き立ている存在のように見えてくる。 よく見たら、彼らがデザインした木のカタマリのようなスツール、ウォルナットスツールはアフリカ的なフォルムだし、ソファに張れれた生地はどこか南米的な趣きな色彩感覚だ。今までモダンでクールだと思っていた彼のデザインのルーツが真逆とも言える民芸やクラフトの世界にあるとは。
 それからと言うもの、ボクは次第にクラフトに魅了されるようになり、民芸品を探してみたり、それらをルーツにモノ作りをするデザイナーに惹かれるようになった。そんな時に出会ったのが「dosa」だ。世界各地のクラフトを研究し、それを現代的にアレンジするクリスティーナ・キム。彼女のスタイルは現代版イームズのように感じられた。 彼女も、そしてイームズもお互いジャンルは違えど、インドの手仕事の美しさに惹かれている。ボクもジュエリーとジャンルは違うけれども惹かれない訳がない。

 2月にニューヨークからアリゾナのツーソン(TUCSON)に脚を伸ばし、世界的に最大規模なジュエリーの展示会に行ってきました。アメリカはもちろん、ヨーロッパ、アジアから集まってきたありとあらゆるものが一堂に見られます。そんな中ボクはインド人とつたない同士の英語で会話を交わしながら、新しいものを持ち帰ってきました。昨年の11月にインドに行って、今回のツーソンでとインドのものが集まってきましたので、まとめてみました。

 SOURCE JOURNAL vol.2

 イームズから始まったボクの興味は進化を続けています。
 まだまだ奥が深そうです。どうなっていくのでしょうか?楽しみです。

恵比寿みかん2007.02.23 Friday



 ずっと前にお店に来てくれた友人に「あそこのミカン屋さん知っている?」と聞かれた。みかん屋さん!?、始めは見当が付かなかったが、「ほら、すぐそこの!」なんて言われてみると、確かに恵比寿駅方向に少し下ったところにお店らしきものがあったと思い出した。シャッターは半分閉められ、中には不揃いの柑橘類が山積みされ、ビン詰の漬物やらが無造作に置いてあるあそこだ。
 それからしばらくして行ってみた。おばちゃんが奥から出てきて、いろいろと話を聞かせてくれた。50年以上この場所でみかんを売りつづけているらしく、今も昔と変わらず伊豆にある自分たちの畑で取れたものを売り、漬けているものも自家製なんだとか。50年もここで、しかも変わらずやりつづけているとは、もう大先輩に頭が上がりません。肝心のみかんはと言うと、無農薬で形は歪なんだけど、味は濃く、甘ーいミカン。お店同様、人やモノは見かけによらないとはまさにこのことだろうか。自分を反省する。

 今日通りがかったら、ミカンの季節が終わり、甘夏が山積に。早速1キロいただきいた。そして汁を飛ばし、額に汗かきながらまるまる1つを頬張る。おばちゃんは「まだ早いよ」と言っていたけど、昔らがらの酸味が心地いい。今日のお店はきっとシトラスの香だっただろう。そうだ、別の友人が「あそこの甘夏は無農薬だから、マーマレードにすると良い」と言っていたな。ハチミツとも相性が良さそうな酸味だったし、うーん、ちょっと足りそうにない、また買いに行かなきゃ。

小池青果
渋谷区恵比寿3-2-1
甘夏 ¥600-/1キロ

大失敗2007.02.19 Monday



 海外出張の前は大体バタバタして、結局駆け込むように成田空港に到着する。けれども今回は電車の乗り継ぎもうまく行ったせいか、余裕を持ってチェックインカウンターまでたどり着いた。さほど並んでもいなかったので、すぐ自分の番になる。今回は初めてインターネット予約を利用したので名前を名乗り、パスポートを渡して、チケットレスで簡単チェックイン!しかしなかなか事が進まない、スタッフが集まり始め、どうも様子がおかしい。すると「お客様のご予約が明日になっております。」 ・・・ 目が点とはこんなときに使うのだろう。 なんとかならないのかと粘るも、どうにもならない様子。何処にもぶつけられない苛立ちを残し、また同じ電車に乗り込み岐路に着く。 帰って予約を確認してみると、確かに明日の予約になっている。いやー詰めが甘い。でも落ち込んでいる場合ではなく、ニューヨークでのスケジュール変更の手配に追われ、再び連夜の慌しい出張前となる。

 カーラ・ハミルトンとは今まで電話とメールでのやり取りだけだったので、今回彼女のブルックリンのアトリエに行けるのを楽しみしていた。事件があったとは言え、なんとか時間を作れればと思っていたけど、どうしても時間が作れず、それは先延ばしにした。結局受け取る予定だった注文も泣く泣く送ってもらうことにし、それが本日届きました。
 今度彼女と会えるときには、悔しい笑い話ではじまることだろう。

Tattoo Earring (LINE, SPOT)

H&H BAGELS2007.02.17 Saturday



 リーズナブルで、アクセスも良さそうなホテルを94丁目に発見!それだけの理由で今回のホテルを決めたニューヨーク。いつかラグジュアリーなホテルライフを、と夢見つつも、仕事で行っているのだから寝れれば良い。多少の不便を覚悟の上。でも行ってみたら、親切なホテルスタッフに、設備も整っていて、部屋もコンパクトながらなかなか快適。当たりだ!さすがに朝食のサービスは付いていないので、朝食は近所で済ます毎日に。まあ、これは自分にとっては楽しみのひとつでもあるから好都合。ある夜、日本から持ってきていたガイドブックを見ると10ブロックほど下りると有名な「H&H BAGELS」があるではないか。翌日の朝食はそこに決め、少し早めに目覚ましをセットする。
 寒さの厳しい朝のニューヨーク、15分ほど歩いてもまだ体が温まらない。でももう少し歩いたら、カリッと香ばしくトーストされ、たっぷりのクリームチーズが塗られたベーグルを頬張れるかと思うと足取りも速くなる。だんだんと人が増える地下鉄の駅前に目指すH&H BAGELSを発見。きっと緩んだ顔で突撃したことだろう。「シナモン&レーズンをトーストして、クリームチーズを」と注文すると、「Sorry...」の返事。えっ?!ここではトーストも、クリームチーズも無いんだとか。。。仕方なく、ベーグルだけを受け取り、すぐ前のベンチでほんのり暖かいモノをかじる。モチモチ感が顎にくる。 今度キッチン付きのホテルに泊まったときに特製ベーグルサンドを作ってやると心に誓いニューヨークを後にする。

 帰ってブログを書こうと「H&H BAGELS」と検索すると、日本にもあるんですね。知らないのは僕だけ?!これは早速リベンジ出来そうだ。

 H&H BAGELS http://www.hhbagels.jp

Long time no see alice.2007.02.13 Tuesday



 made in ... って気になるし、自分にとっての大きなこだわりだったりします。ヨーロッパ、アメリカで生れたブランドがその後、生産を国外に移し、見た目にはあまり変わっていなかったとしても、自分にとっては大きな変化ように感じてしまいます。まあ、頑固オヤジの入り口なのでしょう。笑

 アリス・パークはその色鮮やかな皮をスペインで見つけ、それを地元ロサンゼルスの小さな工場で縫ってもらっています。その皮でなくてはいけないし、単純に縫い合わせてあるだけのように見えるのですが、いつもの職人でないとダメなようです。 
 言い訳の序文のようですが、、、
 いやー、久しぶりにAlice Parkが入荷しました。いやはや、約半年振りです。工場が…と何度も言われていましたが、届いたものはやっぱり綺麗な仕事っぷり。お待たせしてしまった方もいらっしゃり、ご迷惑をお掛けしましたが、個人的には待った甲斐がありました。
 そしてこれからもいくら時間が掛かってもいいから、いつもの職人の手で作ってもらいたいものです。

Freemans2007.02.12 Monday



 ニューヨークに引越ししたメリッサがご飯を食べようと誘ってくれてたので、迷わずFreemansをリクエストすると、「My favarite!」の返事。

 マンハッタンの南、リトルイタリーとローアーイーストサイドの間を斜めに横切るボーリー・ストリート。通りの両側にはキッチン用品専門店、リサイクル家具屋などが軒を連ね、にぎやかではあるが僕らビジネスで訪れる人やもちろん旅行者にとっても縁遠いエリアだ。東京で言うならば河童橋のようなエリアだろうか? ボーリーからリビントン・ストリートを東に入り、さらに1本目の細い薄暗い路地を左に曲がった突き当たりにFreemansはある。

 日曜日の夜、多くの人々は週末の最後の一時を家で過ごしているであろう8時過ぎにも関わらずドアを開けると満席。そしてバーカウンターにも席が空くのを待つ人々でごった返している。2年前に初めて連れて来てもらったときもこんな感じで賑わっていたので、待つのは覚悟の上。それよりも入って、その店内の様子を楽しもう。ドアを開けたその瞬間、カナダかオレゴンかどこかの趣味の良い猟師の山小屋に招かれたような錯覚に陥る。壁は鹿、野鳥などの剥製が所狭しと飾られ、使い込まれたテーブルに椅子、そして忙しそうに働くスタッフの中には長ーいヒゲの男、細身のツイードのジャケットが似合う案内役。そんな光景を楽しみながら話を弾ませていると待つのも悪くないとさえ思えてくる。
 そして席に案内され、ワインとみんなでシェアする前菜、そして各々メインを選ぶ。ボクはポークチョップを試してみることに。 まずワインで乾杯!そしてアーティチョークのディップを薄切りにし、トーストしたバケットと一緒にいただく。きっと塩とコショウだけだろう、素材を生かしたシンプルな味付けがまたその雰囲気に、そしてワインに合う。そしてポークチョップは今まで食べたことのない分厚い(3cmくらいあったと思う)肉の塊にこれまた塩、コショウ、ハーブ、そしてバルサミコ酢でシンプルな味付けが心地良い。この頃にはワインの助けももらい、つたないはずの英語も饒舌に。楽しい時間が過ぎていく。

 お店を出ると外は雪に。通りに停められた車の上には薄っすらと雪が積もり始めていて、ほろ酔いのメリッサが雪合戦を宣戦布告!もちろん応戦!冬のニューヨーク、悪くない。

Freemans
191 Chrystie St New York, NY 10002
www.freemansrestaurant.com

※ほろ酔いでピンぼけの写真… お許しください。 

SOHO2007.02.08 Thursday



 すれ違う車はボコボコと嫌な音をたて、歩く自分も足を取られそうになる石畳。決して環境が良い訳ではないけれど、心は踊り、足は先を急ぐ、そんなエキサイティング街、ソーホー(SOHO)。
 
 先週お休みをさせていた間にニューヨークとアリゾナに買い付けに行っておりました。持ち帰ったものを徐々にお店に並べ、久しぶりに再会したデザイナー・作家たちから受け取ってきたものもホームページにアップし始めました。

マンデーコンバース2007.02.03 Saturday

ふと足元を見ると、ずいぶんと自分のコンバースが汚れてきたのに気づいた。
元々同居人が高校生時代に履いていたものをもらったものだがそれにしては
きれいに保たれていた。15年前のものとあってよく言えばヴィンテージだが
私がそれを履くようになったのはその理由ではない。現行で売られてある
コンバースの白さがやけに眩しくちょっとだけ恥ずかしかったからである。

それを思い出したのはNYの友人Jからのメールが来たからだった。
彼はヴェトナム生れの3歳の時に家族と共にNYに移り住んだ物静かなフォトグラファーで、
去年の夏ある仕事を東京で一緒にしたときからよく食事をしていた。
その彼が去年の11月からまたバケーションで来日した。
3ヶ月間日本を廻ると聞いたときには驚きと共に羨ましかったが先日とうとう
帰国するということで食事会を仲間と開いた。この三ヶ月間に彼は
屋久島、沖縄、阿蘇、飛騨高山、金沢、東京、苫小牧、札幌そしてまた東京と
すごく動き回っていたという。
特に屋久島では九州最高峰の宮之浦岳(1935M)にひとり登山したそうで、
屋久島に行ったことのある知人はすごく驚いていた。(落ちて死んでも誰も
気づかないよって言っても彼は余裕顔。)

そんな彼のトレードマークが白のコンバースである。
ジルサンダー、マルタンマルジェラなどを着る彼の足元はいつ会ってもコンバースだった。そしてそれは決して今買ってきたというものでなくいい具合に馴染んでいる。
「何足持ってるの?」と聞いたらNYには8足あるそうだ。1週間代わる代わる履くと言う。
さすがに日本にはそこまで持ってきてはいないらしいが
思わず「それで登山はしてないよね?!」と聞いてしまった。
返事はなかった。謎である。本当に登ってたらキレイかどうかでなくすごい。
帰りはみんなで酔っ払って作った歌を歌った。♪MondayConverse, TuesdayConverse。。。
(バカですいません。Jごめん。)

今日のメールはNYに帰った途端撮影ばかりで日本でのバケーションが遠い昔のようだ、ということだった。また今年の夏に来たいとも書いてあった。
最後に会った日、今年の夏は今度はNYで会おうと言ったのに、彼は忘れてるようだ。

臨時定休2007.01.26 Friday

臨時定休のお知らせ

買い付けのため、以下の通りお休み、営業時間の変更をさせていただきます。

1/27(土) OPEN 14:00-20:00
1/28(日) OPEN 12:00-20:00(通常営業)
1/29(月)-2/2(金) CLOSE
2/3(土) OPEN 14:00-20:00


以降は通常通り