木のオタマ2006.11.09 Thursday



 先日用事で九段下に行ったとき、靖国神社の前にある器屋さんの前を通りかかった。以前から気にはなっていたお店だったけれど、なかなか入るまでの理由がなく、なんとなく気になったまま何年か過ぎていた。そのときは待ち合わせまで時間があり、何軒か隣のコーヒーショップに入ろうと思ったが、いい機会だと思い直し、器屋をのぞいてみることにした。中に入ると外からガラス越しに見るよりは、広い店内。奥は喫茶スペースがあり、手前には椀やら皿、ガラス器などが作家の名前と共に並べられていた。なんとなく入ったためだろうか、目に止まるものはなく、店をひとまわりした頃に、居合わせた別のお客さんが2階への階段を上るのが目に止まった。2階があることは知らなかった。またなんとなく2階へ上がってみることに。2階は1階に比べて大きいモノが並べられていた。鍋やら、片口、漆など。時期だからだろ、鍋が目立つ。
 去年の冬に備後屋で伊賀焼の鍋を買って以来、我家の食卓が変わった。この時期から週一か10日に一回は鍋を囲む。すでに今年も何度登場していることだろうか?
 去年悩んで買ったせいもあり、鍋が気になる。どれも素晴らしく、特にご飯を炊けそうな深めのモノが気になるが、ちょっと衝動買いにしては… そして雑貨類が並ぶテーブルで木のオタマが目に止まった。それを見た瞬間、いつも鍋で使っているステンレス製のオタマが貧素に感じられた。木を削って形作られたそのオタマはいい具合に野暮ったく、土っぽい陶器の鍋との相性は良さそうだ。使い勝手は今使っているものの方が良さそうだけれども、形から入るのも良いだろう。そう思ってお会計をしてもらう。
 今年もさらに鍋の打率が上がりそうだ。

暮らしのうつわ 花田
東京都千代田区九段南2-2-5

Knitted2006.11.04 Saturday



 今年も秋のデザインイベントの季節がやってきました。(うっ、すぐに終ってしまいますが…)年々大きくなってきて、青山、渋谷界隈は盛り上がっているようす。
 ボクも定休日を利用してパトロールしてきました。中でも面白かったのが、中目黒の燕子花(カキツバタ)別館で開催中のクリスティン・メンデルツマの展示。彼女は毛糸で編まれたセーターやマフラー、そしてラグなどを作っています。そしてそのひとつひとつにその原料となった羊の写真の入ったパスポート(IDカード)が付けられています。つまり「このセーターは、この写真の羊1頭から取れた毛で編んだものです。」ということを示している訳なのです。そのチャーミングな発想と、モノ作りに対する深い愛情。自分が使っているものが何から出来ているのか?どんなプロセスで作られているのか?それらを知って使うことがどれだけ楽しいことか、そしてそれをどれだけ大切に使うことだろうか?そう考えたら、彼女のやっている活動にはデザインとは別次元の本質的な素晴らしさを感じます。

 スカンジナビア半島の北部にランプランドと呼ばれるエリアで住む民族にサーメ(サミ)族がいます。彼らは古くからトナカイの皮を使い、その角をボタンに、腱を糸に、そしてワイヤー状のピューター(錫の合金)を編み込んでブレスレットを作っています。もちろん全ての工程を手作業で行い、それは自分たちの飼ったトナカイへの感謝の気持ち込めて、編みこまれた、メンデルツマ同様忘れていけない大切にしなくてはいけないものを思い出させてくれるそんなモノなような気がします。

Lapland Bracelet (S) ¥9,450-
Lapland Bracelet (L) ¥12,600-

燕子花別館での展示会、「BLACK SHEEP」はクラウディ・ヨンゲストラのフェルト作品と共に12/3まで開催中です。
燕子花
目黒区青葉台2−16−7
www.kakitsubataweb.com

これからも2006.10.27 Friday



 こんにちは。
 
 ホームページのリニューアルに伴い、ブログもリニューアルです。

 「SOURCE(ソウス)」はその言葉通り、「根源」を意味します。ここでは新旧を問わず、国内外からセレクトしたモノの「根源」に着目し、伝えていきたいと考えています。
 そしてその名前を考えたとき、「SAUCE(ソース)」の意味も含めました。揚げ物などにかけるソースの方です。セレクトするモノたちが日々の生活にとってソースのように味付けし、引き立て、そして豊かなライフスタイルへと繋がることを願っています。

 これからも宜しくお願いします。