Basket with Handle2007.03.13 Tuesday



 まだ幼稚園児のころ、実家から20分ほど歩いた街外れにニワトリを飼育している家があった。トタンで囲われた小屋には百羽以上はいただろうか、おびただしい数のニワトリがまるで本棚の本のように並んで、あの独特の鳴き声とバタバタと羽ばたく音が幼いボクにとっては腰を引かせる存在だった。実家が生協に入る前まではよく母親に連れられ、そこまでタマゴを買いに行っていたのを覚えている。ボクはそのタマゴを使った卵かけご飯が好物だったらしい。 家にはそれ用のカゴがあった。確かベージュベースに赤や緑の色が入り組んだワイヤーで編んだカゴだったと思う。空のそれを持ち込んでそこに卵を入れてもらって持ち帰る訳なのだが、それを持つのがボクの楽しみだったような記憶が。。。

 これらのアフリカのカゴを見たとき、そんなスリリングな思い出(よく卵を割っていたから。笑)がよみがえった。今はもうなくなってしまったニワトリ小屋だけど、あのカゴはまだあるのだろうか?良いのが見つかったから、今度実家に帰るときにひとつお土産に持ち帰ってみよう。ミカン入れに良さそうだ。

 アフリカのカゴ ¥1,575-から

Wire Bowl2007.03.11 Sunday



 5年ほど前だろうか?確かサンフランシスコのどこかのお店だったような、サンディエゴのミュージアムショップだったかもしれない。薄っすらとした記憶しかないが、これらを見た。そのハッとさせられる色彩と細かな手仕事に惹かれた。そのときから気になっていたけれども、アフリカのモノとだけの情報では探しようがない。どこで手に入るのか分からないまま時が過ぎていた。そして先日偶然見つけ、念願叶ってお店で扱えることになった。
 
 赤、白、青、オレンジ、緑、電話線を使って編みこまれたボール。作れと言われれば、作れるような気がするけれど、ゼロからこれを発想できるだろうか?ボクには無理そうだ。 スポーツ、音楽など様々な業界でアフリカ系の人々の活躍が目覚しい。けれどもデザインの業界に関しては知る限り、アフリカ系のデザイナーはいない。もしかしたら隠れた逸材がいるのだろうか?そんなことを想像してしまう。いや、作った彼らにとっては、いつも使っているワラや竹などの素材がなく、たまたま近くにあった線で編んだ、それだけなのかもしれない。 便利になることが色々なことを忘れさせてしまうのかもしれない。いずれにしても、アフリカだからこそ生れたものだろう。

 個人的にも玄関先でカギ入れにでも使ってみようと思う。500円貯金も良いかも。

電話線ボール ¥2,100-から¥3,990-

JACK CARES2007.03.08 Thursday



 先日久しぶりに再会した友人Aが面白モノを教えてくれた。ここでご紹介を。

「ジャックは痩せすぎのモデルさんたちが心配です。」

 2007年冬のニューヨーク、ジャック・スペードの看板男・モデカイがニューヨークコレクション会場前でハンバーガーやらホットドック(すべてクッキー)を配っていたみたい。

 コレは欲しい!

 こちらをどうぞ → JACK CARE

 ※写真はジャック・スペード・プレス、2000年のフリーペーパー、ボクの宝物のひとつ。

Toast & Jam2007.03.04 Sunday



日曜日、朝起きたらドアノブに袋に入ったパンがさがっていた。
頼んでいた食パンだ。レーズンパンも入ってる。頼んでないのでサンプルだろう。焼きたてを食べてもらうために朝食に間に合う時間に製造し、都立大学駅の工場の近くだけに配達をしてるというパン屋さんを見つけた。普段の朝食はもっぱらパンだ。それにミルクティと酢を入れたヨーグルトという乳製品取りすぎの朝食をほぼ毎日食べている。
そのパンには「野生酵母」が入ってるという。もしかしたら地ビールの話で聞いたことがあるかもしれない。食べるときにそれらしき独特の香りはするが、自分が大好きな4枚切りだとそのモチモチとした食感がちょうどよく味わえると思う。しかしなによりも朝届けてくれるのがいい。どんな人が届けてくれるのだろう。今朝は寒かったか。今は日が昇るのは何時なんだろう。想像するのが楽しい。前の晩からパンを用意するのもいいが、それとはまた違った感覚がこの「お届け」にはあると思った。

日曜日はもうひとつ新しいものがあった。
マーマレイド。先日のこのブログで書いていた甘夏をもらい、試しに土曜日の夜に作ってみた。使ったのがキビ砂糖だったので茶色が強いものになってしまったが、ほんのりと苦味があって自分で食べるには十分だった。やはり手作りは楽しい。

次のパンの配達は水曜日。こっそり早起きして届けてくれる人を見るのはまだ早いと思う。

パン工場 寛(ヒロ) 

看板娘 

African Baskets2007.03.03 Saturday



 先日友人が訪ねてくれたときのこと。今週入ってきて並べたばかりのバスケットを指差し、「いいねぇ。あれ、あれ、アメリカの画家の… あの家にある感じだよねぇ。」と画家の名前を忘れたようすだった。話の途中だったがすかさず「オキーフ?!」と尋ねると、「そうそう!」とふたつ返事。自分もそれを想像して選んでいたものだったので嬉しさのあまり自分の声は裏返っていたかもしれない。笑

 自分にとって衝撃的な家や部屋がいくつかある。先日書いたイームズ夫妻の家もそのひとつだが、もうひとつ、ジョージア・オキーフの家も負けず劣らず素晴らしい。彼女は風景や花、そして骨などを描いた画家だ。ニューメキシコ州・サンタフェの郊外にある彼女が晩年を過ごした家は土地柄もあるだろう、全体的に褐色の土壁や白い漆喰に覆われたメキシコ的もしくはアメリカ先住民を思わせるカントリースタイルと表現したらよいか。そこにインディアンラグが敷かれ、彼女の絵にもよく登場する骨や石などが置かれ、モダンで有機的なフォルムの彫刻が佇み(確かカルダーもあったと思う)、独特の審美眼を感じさせる凛とした美しい風景が広がっている。

 7年前彼女の家を訪れたことがある。創作活動をしていたゴーストランチに行き、その足で家へ。周りには何もない、ほつりとある小さな集落、その中でも一際高い塀に囲まれた家がそれだった。意気揚揚と乗り込もうと入り口まで行くと、中で庭の手入れをしている係りの人に止められてしまう。どうも、事前にアポイントがないと入れないのだようだ。。。そこで15分ほどだろうか、粘るもどうにも無理そう。塀を隔てて、その隙間からは見覚えある壁が見えるのに入れない。

 こんな感じのバスケット、乾いた台地にある彼女の部屋で使っていたかも?いつか確かめにリベンジしたい!

アフリカンバスケット ¥2,100-から¥4,200-

SOURCE JOURNAL vol.22007.02.26 Monday



 滑らかな曲線が美しいチャ−ルズ&レイ・イームズがデザインした椅子たち。50年以上前に作られものなのに、モダンでクールなフォルムに魅了され、彼らのことがもっと知りたくなった。彼らの交流関係を知れば知るほど、同時代に活躍したプロダクトデザイナー、グラフィックデザイナー、フォトグラファーたちの洗練されたシャープで美しいモノに出会うことが出来た。当時のボクには「かっこいい」と感じられるものたちだった。
 一方で初めて目にしたイームズ夫妻が暮らした家にはアフリカのお面やメキシコの土人形が置かれ、ペルシャ絨毯のような敷物が使われるといった、違和感さえ感じされる不一致な様子だった。しかしそれは見れば見るほど引き込まれていく。まずはその違和感が楽しくなる。そして次にはそれが違和感でなく、むしろお互いを引き立ている存在のように見えてくる。 よく見たら、彼らがデザインした木のカタマリのようなスツール、ウォルナットスツールはアフリカ的なフォルムだし、ソファに張れれた生地はどこか南米的な趣きな色彩感覚だ。今までモダンでクールだと思っていた彼のデザインのルーツが真逆とも言える民芸やクラフトの世界にあるとは。
 それからと言うもの、ボクは次第にクラフトに魅了されるようになり、民芸品を探してみたり、それらをルーツにモノ作りをするデザイナーに惹かれるようになった。そんな時に出会ったのが「dosa」だ。世界各地のクラフトを研究し、それを現代的にアレンジするクリスティーナ・キム。彼女のスタイルは現代版イームズのように感じられた。 彼女も、そしてイームズもお互いジャンルは違えど、インドの手仕事の美しさに惹かれている。ボクもジュエリーとジャンルは違うけれども惹かれない訳がない。

 2月にニューヨークからアリゾナのツーソン(TUCSON)に脚を伸ばし、世界的に最大規模なジュエリーの展示会に行ってきました。アメリカはもちろん、ヨーロッパ、アジアから集まってきたありとあらゆるものが一堂に見られます。そんな中ボクはインド人とつたない同士の英語で会話を交わしながら、新しいものを持ち帰ってきました。昨年の11月にインドに行って、今回のツーソンでとインドのものが集まってきましたので、まとめてみました。

 SOURCE JOURNAL vol.2

 イームズから始まったボクの興味は進化を続けています。
 まだまだ奥が深そうです。どうなっていくのでしょうか?楽しみです。

恵比寿みかん2007.02.23 Friday



 ずっと前にお店に来てくれた友人に「あそこのミカン屋さん知っている?」と聞かれた。みかん屋さん!?、始めは見当が付かなかったが、「ほら、すぐそこの!」なんて言われてみると、確かに恵比寿駅方向に少し下ったところにお店らしきものがあったと思い出した。シャッターは半分閉められ、中には不揃いの柑橘類が山積みされ、ビン詰の漬物やらが無造作に置いてあるあそこだ。
 それからしばらくして行ってみた。おばちゃんが奥から出てきて、いろいろと話を聞かせてくれた。50年以上この場所でみかんを売りつづけているらしく、今も昔と変わらず伊豆にある自分たちの畑で取れたものを売り、漬けているものも自家製なんだとか。50年もここで、しかも変わらずやりつづけているとは、もう大先輩に頭が上がりません。肝心のみかんはと言うと、無農薬で形は歪なんだけど、味は濃く、甘ーいミカン。お店同様、人やモノは見かけによらないとはまさにこのことだろうか。自分を反省する。

 今日通りがかったら、ミカンの季節が終わり、甘夏が山積に。早速1キロいただきいた。そして汁を飛ばし、額に汗かきながらまるまる1つを頬張る。おばちゃんは「まだ早いよ」と言っていたけど、昔らがらの酸味が心地いい。今日のお店はきっとシトラスの香だっただろう。そうだ、別の友人が「あそこの甘夏は無農薬だから、マーマレードにすると良い」と言っていたな。ハチミツとも相性が良さそうな酸味だったし、うーん、ちょっと足りそうにない、また買いに行かなきゃ。

小池青果
渋谷区恵比寿3-2-1
甘夏 ¥600-/1キロ

大失敗2007.02.19 Monday



 海外出張の前は大体バタバタして、結局駆け込むように成田空港に到着する。けれども今回は電車の乗り継ぎもうまく行ったせいか、余裕を持ってチェックインカウンターまでたどり着いた。さほど並んでもいなかったので、すぐ自分の番になる。今回は初めてインターネット予約を利用したので名前を名乗り、パスポートを渡して、チケットレスで簡単チェックイン!しかしなかなか事が進まない、スタッフが集まり始め、どうも様子がおかしい。すると「お客様のご予約が明日になっております。」 ・・・ 目が点とはこんなときに使うのだろう。 なんとかならないのかと粘るも、どうにもならない様子。何処にもぶつけられない苛立ちを残し、また同じ電車に乗り込み岐路に着く。 帰って予約を確認してみると、確かに明日の予約になっている。いやー詰めが甘い。でも落ち込んでいる場合ではなく、ニューヨークでのスケジュール変更の手配に追われ、再び連夜の慌しい出張前となる。

 カーラ・ハミルトンとは今まで電話とメールでのやり取りだけだったので、今回彼女のブルックリンのアトリエに行けるのを楽しみしていた。事件があったとは言え、なんとか時間を作れればと思っていたけど、どうしても時間が作れず、それは先延ばしにした。結局受け取る予定だった注文も泣く泣く送ってもらうことにし、それが本日届きました。
 今度彼女と会えるときには、悔しい笑い話ではじまることだろう。

Tattoo Earring (LINE, SPOT)

H&H BAGELS2007.02.17 Saturday



 リーズナブルで、アクセスも良さそうなホテルを94丁目に発見!それだけの理由で今回のホテルを決めたニューヨーク。いつかラグジュアリーなホテルライフを、と夢見つつも、仕事で行っているのだから寝れれば良い。多少の不便を覚悟の上。でも行ってみたら、親切なホテルスタッフに、設備も整っていて、部屋もコンパクトながらなかなか快適。当たりだ!さすがに朝食のサービスは付いていないので、朝食は近所で済ます毎日に。まあ、これは自分にとっては楽しみのひとつでもあるから好都合。ある夜、日本から持ってきていたガイドブックを見ると10ブロックほど下りると有名な「H&H BAGELS」があるではないか。翌日の朝食はそこに決め、少し早めに目覚ましをセットする。
 寒さの厳しい朝のニューヨーク、15分ほど歩いてもまだ体が温まらない。でももう少し歩いたら、カリッと香ばしくトーストされ、たっぷりのクリームチーズが塗られたベーグルを頬張れるかと思うと足取りも速くなる。だんだんと人が増える地下鉄の駅前に目指すH&H BAGELSを発見。きっと緩んだ顔で突撃したことだろう。「シナモン&レーズンをトーストして、クリームチーズを」と注文すると、「Sorry...」の返事。えっ?!ここではトーストも、クリームチーズも無いんだとか。。。仕方なく、ベーグルだけを受け取り、すぐ前のベンチでほんのり暖かいモノをかじる。モチモチ感が顎にくる。 今度キッチン付きのホテルに泊まったときに特製ベーグルサンドを作ってやると心に誓いニューヨークを後にする。

 帰ってブログを書こうと「H&H BAGELS」と検索すると、日本にもあるんですね。知らないのは僕だけ?!これは早速リベンジ出来そうだ。

 H&H BAGELS http://www.hhbagels.jp

Long time no see alice.2007.02.13 Tuesday



 made in ... って気になるし、自分にとっての大きなこだわりだったりします。ヨーロッパ、アメリカで生れたブランドがその後、生産を国外に移し、見た目にはあまり変わっていなかったとしても、自分にとっては大きな変化ように感じてしまいます。まあ、頑固オヤジの入り口なのでしょう。笑

 アリス・パークはその色鮮やかな皮をスペインで見つけ、それを地元ロサンゼルスの小さな工場で縫ってもらっています。その皮でなくてはいけないし、単純に縫い合わせてあるだけのように見えるのですが、いつもの職人でないとダメなようです。 
 言い訳の序文のようですが、、、
 いやー、久しぶりにAlice Parkが入荷しました。いやはや、約半年振りです。工場が…と何度も言われていましたが、届いたものはやっぱり綺麗な仕事っぷり。お待たせしてしまった方もいらっしゃり、ご迷惑をお掛けしましたが、個人的には待った甲斐がありました。
 そしてこれからもいくら時間が掛かってもいいから、いつもの職人の手で作ってもらいたいものです。