Aalto Stool2007.07.03 Tuesday



 ずっと欲しかった初期のAaltoのスツールを手に入れた。飴色によく焼けたそいつは1930年代のものらしい(写真左)。いまだに同タイプのモノは売られている訳だから、そこから数えてもすでに70年以上は作り続けられている世紀をまたいだ定番品。初期のモノはアアルトの一番の特徴と言える曲げた木を活かした美しい脚はなく、二本の木を組み合わせて作られ、決してスマートではない。むしろ、ちょっと頑張れば自分でも作れそうな無骨な姿に映る。けれどもその変化の過程(写真左から右)、その歴史を考えながら眺めると、自分にはたちまち愛らしいものに映るから不思議だ。
 お店で販売しようと思って手に入れたけれども、悩んでいる。もう少し眺めていたい。

Vitage Aalto Stool ¥ price on request

Lapland Bracelets2007.06.29 Friday



 ハンス・ウェグナーが亡くなったのを雑誌で知った。お気に入りの女優さんが亡くなったときのような、いや、それ以上の悲しみだろうか。だって僕にとっては確実にアイドル的存在だったから。今、この瞬間、自分が座っている椅子がまさに彼のデザインしたY-Chair。背中を包み込むようにフィットする美しい曲線の背もたれ、立ち上がるのを助けてくれる細いけれどもしっかりとしたアーム。その椅子に座りながら、彼はきっと優しい人だったに違いない、けれども仕事(職人)には厳しい人だっただろうと勝手に想像は膨らむ。デザイン(かたち)はもちろん、クラフトマンシップというのか、手仕事の美しさに惹かれる。
 スカンジナビア半島の北部、ラップランドと呼ばれるエリアで暮らすサーメ族(サミ族)。彼らは北欧の先住民族としてトナカイとを飼い、その革や角を使って自らの使う服や靴、そして様々な工芸品を昔ながらの手仕事で作って遊牧生活をおくっている。
 ウェグナーはきっと彼ら先人の作りだした工芸品に強く影響を受けているだろう。サーメの人々を知ることは、彼を、そして北欧デザインの今を深く知ることに繋がりそうで楽しい。サーメの人々が作ったブレスレット(Lapland Bracelet)を見ながらそんなことを思う。

Lapland Bracelet

伊勢重2007.06.22 Friday



 突然の知人の来店。しかもお土産まで。嬉しさ倍増。その包み紙から想像するに、「大福ですね?」と問いかけると、答えを聞く前にその目は「そのとおり」と語っていた。僕が以前に大福を差し入れしたのを覚えてくれていたのだろう。ありがたい。

 大福を頬張る。ほんのりと甘く柔らかい餅、そして甘さ控えめな餡が美味い。ひとつ、ふたつと胃の中に消えていった。これは知りたい。しかし包み紙を確認するも、お店の名前がない。知人にお礼のメールと一緒にどこのものかを尋ねた。

 翌朝、出勤前に家で残りの大福をいただいた。「んっ」、堅い。味は変わらず美味しいのだが、やっぱりあの独特の餅の触感が味わえないのは残念。。。お店に行ってみると、知人から昨日のメールの返事が来ていた。ここからすぐご近所だとある。「伊勢重」、はて、聞き覚えがないし、言われた場所に和菓子屋があったような記憶がない。

 そしてその案内を頼りに早速行ってみた。トシ・ヨロイズカ、蟻月、歩粉と恵比寿おいしいトライアングルの真ん中に、ココがあったことをすっかり忘れていた。前から気になっていた小さな和菓子屋さんだ。ショーウィンドーにはあの大福がこちらを見ている。いくつか包んでもらって、その間にお店の方と話をすると、並んでいるものはすべてここで作っているのだと言う。自宅の玄関をお店にしたようなこじんまりとしたお店。大きな工房がある訳ではなく、台所のようなところで作っているのだろうか。そんな味がした。あの餅の触感は昔母親が家で搗いてくれた餅の触感と似ていた。そして母の餅も翌朝には固くなって、焼き餅にしていたのを覚えている。そういうことだろう。数日は変わらない味のモノに慣れていた自分を恥じる。

 今日、ちょうど出かける用事があったので、手土産にと伊勢重に寄った。13時過ぎだったけど、もう大福は5つしか残っていなかった。全部を包んでもらって、届けた。ちょっと足りなかったかもしれないが、その場ですべて平らげてくれた。フレッシュな大福にみんな喜んでくれたようだ。よかった。

伊勢重
渋谷区恵比寿1-32-7
大福 100円

MICHEAL BOYD2007.06.19 Tuesday



 ロサンゼルスの友人のお店Tortoiseで話をしていたとき、そこに体格の良い白人男性が現れ、友人が親しげに話しだした。どうも常連らしい。彼が帰った後に友人は、彼がマイケル・ボイドだと教えてくれた。マイケル・ボイドはモダンファーニチャーのコレクターとしてその名前は知っていた。その彼が近くに住んでいるようで、最近オスカー・二―マイヤーが設計したという家を購入したのだとか。それは行ってみたい! いつか一緒に連れてってくれると快く引き受けてくれた。そしてそれから2年ほど経ってしまったが、なかなか都合が付かず、残念ながらいまだに行けていなかった。

 先日、最新号のVOGUEがインド特集を組んでいたので、次回の買い付けの参考にと買って、読んでいた。雑誌も後半、インド特集は終わり、何気なくページをめくっていると、ミュージアムかと思うほど珍しい家具ばかりが並んだ部屋の写真に手が止まった。それはマイケル・ボイドの自邸だった。それはそれは圧巻。ジャン・プルーヴェ、ジョージ・ネルソン、ジオ・ポンティ、そしてドナルド・ジャッドなどなど世界の名品と言われる家具、オブジェが並び、そしてそれにアフリカの民芸品が添えられて、隅々まで心憎い。
 今度ロサンゼルスに行くときは必ず連れて行ってもらおうと、勝手に決めた。

 お店に彼のコレクションを集めた本があるのを思い出し、もう一度見直してみた。やっぱりミッドセンチュリーのデザインは美しい。

SITTING ON THE EDGE ¥9,240-

Colored Khadi Shawls2007.06.15 Friday



 東京は梅雨入り宣言、昨日はすごい雨に1日でしたが、「その宣言、ちょっと先走ったのでは?」と思いたくなるような、今日は打って変わって熱い1日。昨日の雨と今日の風のせいか清々しい青い空。

 これからの変わりやすい季節にタイミングよく、インドよりショールが入荷しました。(少々強引ですね…) 折りたたむのではなく、がさっとカバンに忍ばせ、涼しい朝晩に、クーラーの効きすぎた室内で、熱くなるこれからも活躍してくれそうです。

 今回はKhadi(カディ)ショールの色も増えています。

 Shawls from India

made in Brooklyn2007.06.14 Thursday



 2月のこと、暖冬だったニューヨークとは言え寒さの厳しい朝、マンハッタンの滞在していたホテルから、通勤ラッシュを横目に空席の目立つ地下鉄でブルックリンへと向かう。マンハッタンからブルックリンブリッジを渡ってすぐの駅で降りる。初めて降りる駅で人も少ない、薄暗い地下道を心細くなりつつも先に進む。地上に出るとぱっと開け、さっき通りすぎたブルックリンブリッジが目の前にそびえ立つ。トラス構造の美しい橋、その向こうに広がるマンハッタンの町並み、そして降り立ったDUMBO(ダンボ)エリアのコントラストでさっきまでの不安が高まる期待に変わる。

 DUMBOは最近HOTなエリアだと言われている。おそらく少し前までは工業地帯だったであろう。赤煉瓦の建物が軒を連ね、大きなシャッターの少し開いた隙間からはなにやら重々しい機材が見えたりする。そしてその隣には高い天井を生かしてロフトを作ったのか、洒落たコーヒーショップがある。教えられた住所に行くとまた大きな赤煉瓦の建物だ。業務用の大きなエレベターで上に向かう。

 Marjorie Victor(マルジョリー・ビクター)がここにスタジオを構えたのはまだ最近だという。数人のデザイナーたちと部屋をシェアしているようだ。その日はあいにく彼女しかおらず他のデザイナーたちには会えなかったがファッション、アート、それぞれのデスクに貼られた写真から想像するに興味深い人たちだろう。次回に期待するとしよう。マルジョリーのデスクにはジュエリーになる前のパーツが無造作に転がっている。その脇には小さなガスバーナーやペンチなどが置いてあったので、無理を言って作り方を見せてもらうことに。器用に火をあやつり、ジュエリーにかたちを変えていく。分かっていたことではあるけれども実際に彼女の作業を見るのはワクワクする。

 DUMBOには洒落たレストランやトレンドをリードする洋服屋、雑貨屋が増え始めているようだけれど、それらと昔ながらのモノを作る環境が共存しているようだ。そんな混じりあった環境がブルックリンの面白いところだろう。彼女のこれからも楽しみにしたい。

Marjorie Victor
Necklace ¥15,750-から

PAPIER LABO.2007.06.08 Friday



 社会人として初対面の方と名刺交換をするのはよくあること。しかしそんなとき挨拶そっちのけで早速いただいた名刺を親指と人差し指で擦ってみたり、縦から横からマジマジと観察してしまう自分は自称紙フェチ。社会人としてはあるまじき行為とはいえ、名刺はその人をよく映しているモノ。だからそれもある種の挨拶だと、勝手な言い訳をしてみたりする。

 実は僕の周りには意外と紙フェチ仲間たちが多い。(これも勝手な思い込み?囲い込み?)そしてその仲間たちが最近お店を始めた。千駄ヶ谷のPAPIER LABO.(パピエ・ラボ)は紙にまつわるモノを扱うお店。オリジナルのポストカードや便せん、ノートなど、自分に使うにも、人に贈るにも、今までありそうでなかった気の利いたアイテムが揃っていてあれもこれもと財布の紐が緩む。そしてそこではオリジナルの名刺も活版印刷で作ってくれる。紙にしみ込んだインク、圧を掛けて凹んだ文字、今は廃れつつある印刷方法とは言え、活版にしか出せないモノが光る。それは頬ずりしたくなるような質感だ。

 ちょうどSOURCEのショップカードも少なくなってきたので、活版印刷でショップカードを作ってみようかと検討中。

PAPIER LABO.
東京都渋谷区千駄ヶ谷3-52-5 #104

Melissa Joy Manning 価格変更のお知らせ2007.06.05 Tuesday



 以前にも書いたことがあるが、メリッサ・ジョイ・マ二ングの工房に行ったとき、その素朴さに驚いた。大きな機械は何ひとつなく、あるのはハンマーと先の尖った特徴的なかたちをした鋳物の台。彼女の作るジュエリーのほとんどは14金のワイヤーをその工具を使って叩き、かたちを変える、そんなシンプルな工程で作れている。だからこそ素材(金)の特性を活かしたジュエリーに仕上がるのだと思う。

 このところ金の相場の上昇が止まる気配がない。ジリジリと右肩上がり。心配はしていたものの、ついにメリッサからも価格変更のお知らせが… 金のみを使っているのだから理解はできるものの、皆様には残念なお知らせでしょう。もちろん僕にも。
 
 6/15より以下の通り、一部HOOPSの価格を変更させていただきます。
 
 新価格
 Round Hoops Small  ¥8,190-
 Round Hoops Medium  ¥9,975-
 Round Hoops Large  ¥12,075-
 Round Hoops X-large  ¥16,800-
 Oval Hoops Small  ¥9,240-
 Oval Hoops Long ¥17,325-
 Square Hoops Large ¥19,950-
 ※上記のアイテム以外は変更ございません。

 本日、メリッサより荷物が届きました。この機会にいかがでしょうか?

Melissa Joy Manning Hoops and Ring

ハサミ2007.06.03 Sunday



 広島から来ていた友人を連れて、京橋にあるポスタルコに行った。つい先日行ったばかりだったから、自分は案内役と決めつけていたけれども、扉をあけるとディスプレイが変わっていて、新しいアイテムも増えている。途端に案内そっちのけですっかり自分の買い物モードに。ちょうど探していたファイルケースがあったのでお買い上げ。そして前から気になっているハサミを見ていると、友人が「これセクシーですねぇ。」と一言。自分のモノの見方の中にはセクシーなんて表現はなかったので、最初はビックリしたが、その言葉の後に見直してみると、艶っぽい感じ、そのかたち、そして動かしたときのスムーズさ、確かにセクシーだ。欲しかったものを持ち帰る理由が出来たと思い、一緒に包んでもらうことに。
 ハサミをよく見てみると小さく「SOLINGEN - GERMANY」と記してある。これはきっとゾーリンゲンのことだろう。ドイツの刃物で有名な町だ。持ち帰って毎日お店でリボンを切る時に使っているが、さすがに気持良い切れ味である。そして「シャリ、カチッ」と音を鳴らしながら動くその様子は、自分がカリスマ美容師にでもなったかと錯覚させるように得意気にハサミを操られてくれる。同時にハサミを使いながらニヤニヤしないように注意が必要である。

Adlerのハサミ ¥5,880-
at Postalco

INSECTS2007.05.29 Tuesday



 お伝えするのが遅くなってしまっていたのですが、マメロンから新しいモノが入荷しています。
 耳に止まったテントウムシ、胸元に光るカマキリ。いつもウィットの富んだ遊び心で楽しませてくれるマメロンですが、今回のテーマは「昆虫」。夏休み前に昆虫採集してみては?

INSECTS by mamelon
テントウムシピアス (10kt gold) ¥15,750-
カマキリブローチ (silver) ¥10,500-