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Anne Ricketts



 ロサンゼルスの友人のお店に行ったとき、ショーケースを覗き込むと黒光りした小さな手や足が並んでいた。一目惚れだった。何かに役に立つ道具でもなければ、アクセサリーとして身につけるモノにもならないのは一瞬で分かったが、きっとそれだからこそ惹かれたのだ。手に取らせてもらうと、期待通りにずっしり重い、「ブロンズで作っているのだ」と説明してくれた友人の顔は自慢げだった。自分の趣味を知っている友人の顔には「やっぱり」と書いてあったようにも見えた。

 それを機にアンと出会い、彼女の作る彫刻をSOURCEでも扱えるようになった。寒さを凌いでくれる訳でもなければ、煌びやかに着飾ってくれる訳でもない、でもいつも心を刺激してくる、自分にとってはそんな大切な存在のひとつなのである。

Anne Ricketts
アン・リケッツは15年以上にわたり独学で彫刻を学び、現在ロサンゼルス郊外で活動するアーティストです。歴史上、多くの優れた彫刻家が人体のフォルムに魅了されたのと同じように、彼女も人の持つ躍動感溢れるフォルムや自然の中に存在する美しいフォルムを自身の作品の題材にしています。また彼女はアートとデザインの中間にある曖昧なポジションに魅力を感じています。忠実に再現された手や足などのミニチュア作品はブロンズを用い伝統的な手法で1点1点作られた、小さいながらも立派な彫刻です。身近なアートとして日常の生活に潤いを与えてくれるような存在であって欲しいと願うのです。
| OBJECTS | 18:57 | comments(0) | trackbacks(0) |
Linen Check Shawl



 先月ロンドンでBarbourのジャケットを手に入れた。学生の頃からずっと欲しくてあこがれ続けて10年以上が過ぎ、昨今のポンド安が自分の財布の紐を緩め、背中を押してくれたのは助かった。そしてこの頃の寒い日々、いよいよ出番である。オイルの染みた生地は寒い空気を遮断し、暖かい空気を逃さない。ちょっと肩にくる重さがあるものの、オシャレには多少の我慢も必要かと思えば然程気にならないものである。襟を立てて、首元に空いた隙間には一昨年から使っているKhadi Shawlをぐるぐると2回巻きし、これで冬への備えは完璧であろう。そう思い、ショールを引っ張り出してみる。それは2年間ヘビーローテーションで自分の首を守ってくれたおかげか、お店に並んでいる新品に比べ、随分柔らかくなり、色も抜け落ちた。その姿に愛着を感じるものの、モスグリーンのジャケットに黒のショールではちょっと暗いだろう?同時に浮気心も湧き上がる。 そんな折、インドからショールの入荷があった。その中からマスタードのカディを巻いてみると一気に明るく見える。新しく入ってきたリネンのチェックも良さそうだ。これを機にもうひとつ違うものを使ってみたいと思っている。

 Shawls from India.
| OBJECTS | 19:01 | comments(0) | trackbacks(0) |
再開



 用事を済ませた帰りにお店まで戻ろうとしたその道すがら、トシ・ヨロイズカが工事中だった。以前は気軽にシュークリームを包んでもらった洋菓子店も今では六本木のミッドタウンに店を構える超が付く繁盛店となった。恵比寿のお店も予約制のスペースになり、あの気軽さが失われ、個人的には素直に喜べないのが正直な気持ちであった。

 それから数週間後、知人宅での夕食会に誘ってもらった。もしかしたらあの工事中の意味は?期待を胸にトシ・ヨロイズカへ向かった。。。予想は的中。お店のドアは開かれ、以前のように色とりどりのケーキで飾られたケースが迎えてくれた。真っ白に塗りなおされた壁が印象的お店はスペースが拡張され、通常営業を再開したようだ。子供がいるお宅への訪問だったので、プリンを中心に幾つか包んでもらい、手土産にした。

 その数日後、お店を開ける前に寄って、スタッフの分と合わせてシュークリームを2つ包んでもらった。コーヒーを淹れて、一緒に頂いた。注文してからクリームを詰めてくれるスタイルも変わっていない。サクサクのシューに甘さ控えめのクリームもやっぱり美味しかった。
 これでやっと成功を素直に喜べるようになった。ご馳走様です。

Toshi Yoroizuka
渋谷区恵比寿1-32-6
| EATING | 19:57 | comments(2) | trackbacks(0) |
Antique French Glass



 コペンハーゲンの「ATERIER SEPTEMBER」で窓越しに覗いたショーウィンドには幾つかのクリアなワイングラスと同じくクリアなカラフェが置かれ、その奥にいかにも古そうなユラユラとしたガラスでその中にわずかに気泡の見えるアンバー色のグラスがあった。時代を感じるその姿に見とれ、手を伸ばかけたが、前にも書いたように生憎の定休日、写真だけ撮らせてもらいアルバムにしまったつもりだった。

 それから10日、あっという間のヨーロッパ遠征も終わり、いよいよ帰国の日となった。トランジットのためベルリンからコペンハーゲンの空港に降り立った。帰国の便までには5時間ほどあったのでチェックインまでの3時間ほどは自由な時間ということになる。さあ、どうする。ヨーロッパの買い付けに慣れている友人がマルメに行こうと提案してくれた。コペンーハーゲンにも「ATERIER SEPTEMBER」をはじめ気にかかる場所は幾つかあるものの、新しい土地に惹かれる。迷う理由はなかった。国境を越えた街、スウェーデンのマルメに行くことにした。見知らぬ街での3時間とは地に足が付かないであろうが、今回は強い味方がいる。すべてを委ね、前を行く友人の背中について小雨の舞う中、アンティークショップ巡った。予め空にしてきた小ぶりなスーツケースを引きずりながら、小さな町をぐるりと円を描くように巡る。何か見つけてはそのスーツケースに掘り込む。そのスーツケースがいっぱいになったらおしまい。そんなシンプルな最後の買い付けだった。幸運にも一番初めに訪れたお店で探していたモノを大量に見つけ、もうスーツケースはほぼ埋まってしまった。しかしその後は幾つかのお店を回るも目ぼしいものに出会うことはなかった。そして最後のお店、ここでも欲しいものはなかった。スーツケースにはわずかの隙間、そして時間も余った。店を出るとその隣にあったのちょっと冴えない雰囲気のアンティークショップがあったので入ってみることした。すると、10日前に「ATERIER SEPTEMBER」で見たのと似たアンバーのガラスを発見。こちらの方が気泡が沢山入っているが、ユラユラとしたガラスの質感やその姿には同じように惹かれるものがあった。店主に尋ねるとフランスのアンティークだという。グラス6個と他の器いくつがセットらしいが、他の器はあまり好み出なかったし、スーツケースにも納まりそうにない。半ば強引にグラスだけでと頼み込み、グラスだけで譲ってもらい、いっぱいになったスーツケースとともにコペンハーゲン空港に戻った。

 日本に戻って、ノスタルジーを楽しむように窓越しから6つのグラスの写真を撮ってみた。これも一緒のアルバムにしまっておこうと思う。

Antique French Glass ¥2,100-
| OBJECTS | 20:11 | comments(0) | trackbacks(0) |
Tourmaline Necklace



 夏にマーガレットに会っていろいろと石を見せてもらった。その中でワインを想わせる濃い赤が印象的な石、ガーネットが気に入った。特に個人的にはつるっとしたカボション(Smooth Stone)が好みである。輝きは控えめながら、石本来の色が感じられ、惹かれた。ファセット(Faceted Stone)も含め、「今度はコレで作ってみよう」そんな話をしたのだった。そのときは生憎マーガレットも手持ちがなかったようで、その後仕入をしてくれ、それらがやっと届いた。時間がかかってしまったが、ちょうどこんな季節で良かったかもしれないとも思う。

Smooth Stone Necklace
Faceted Stone Necklace

 届いた荷物の中には毎度の楽しみのひとつ、トルマリンが幾つか含まれている。袋をバサッと開けるとピンクとグリーンを中心にそれ以外の曖昧な色のモノも含まれている。透明感があって綺麗なモノ、グラデーションしているモノ、模様のようなものが見えるモノなど、コチラは個性が強い。悩みながら10点選んで写真を撮った。

Tourmaline Necklace
| JEWELRY | 19:27 | comments(2) | trackbacks(0) |
Atelier September



 デンマーク2日目、前日のどんよりとした雲は消え、この季節では珍しくすっきりと晴れ渡った空だった。そしてその晴天に背中を押されるようにコペンハーゲンの街へ繰り出した。 その前日、旅の前にデンマークのハーフであるLenaから紹介してもらっていたコペンハーゲンで暮らす友人夫婦と会って、一緒に食事をしていた。彼らとは共通する趣味も多く、初めて会ったとは思えないほど親しくなった。そしてその場で持ち合わせていたマップにお勧めのお店をマーキングでしてもらった。そのマップを頼りにジュエリーショップ、ギャラリー、インテリアショップ、ミュージアムなどマップ上をホテルから近い順で最短距離で進むことにした。前日に趣味が近いと思っていた彼らのセレクトはばっちりツボを付いており、次へ次へと期待を膨らませつつ先を急がせた。そしてその道中に見つけた面白そうなお店に立ち寄るのも知らない街を歩く醍醐味として楽しんだ。その中のひとつ、お勧めのジュエリーショップの隣にあったアンティークショップが素晴らしかった。いや、素晴らしかったであろう、という表現が正しい。その日は生憎、定休日。窓から覗くだけにとどまってしまったが、朽ちたテーブルやミラー、凛とした空気の漂う素朴なガラスの花器、それらにミッドセンチュリーの家具をさらりと合わせて、センスの光るお店だっただけに後悔が残る。実際に訪れることが出来なかったせいもあるだろうか、今回のコペンハーゲンでナンバーワンのお店として挙げたい。

 日本に戻ってマップを作ってくれた友人夫婦にお礼のメールとともにそのことを伝えると、そのお店はコペンハーゲンで初めてフランスのアンティークを扱い始めたパイオニア的な場所だという返事だった。そんなことを聞いたら益々後悔が膨れ上がるではないか。お店の外から撮った写真とにらめっこを繰り返すが、まぁ、もう一度デンマークに行く理由がひとつ増えたと思ったら期待が後悔を消してくれた。

ATERIER SEPTEMBER
GOTHERGATE 30 / DK-1123 COPENHAGEN
| DIARY | 19:25 | comments(0) | trackbacks(0) |
Round Chain Bracelet



 金の輪っかが規則的に連なるその姿にはキラリと光る石がついている訳ではないので派手さは少ない、また艶を控えめにした仕上げには色彩や色気も乏しい。あーだのこーだの知恵を絞ってショーケースに並べてみるものの、隣で輝くダイヤモンドに比べたら、お世辞にも煌びやかとは言いがたい。

 一緒に働くスタッフのひとりは好んでチェーンリングをしてくれている。男の自分としては着けれないモノなのであれこれと感想を求める。彼女の「生の声」によると着け心地が良く、使いやすいのだと言う。確かにその言葉どおり、それをいつも右手の薬指に付け、ある日はそれだけでシンプルに、または日替わりで他の指輪と組み合わせて、いろいろと楽しんでいるようである。存在感は控えめなのかもしれないが、ちゃんと仕事をする。夏はさらりと1枚で、秋になったら襟元からチラリと顔を出し、冬になったら快適な心地良さと暖かさを逃さない防寒に、それはまるで着まわし上手なカットソーのような存在なのかもしれないとダブって思えてくる。だとしたら、、、さっきまで雲って見えた金の輪っかが輝いて見えてくる自分の目を信じてもいいだろうか。少々大げさな表現かもしれないが、そんな存在であってほしいと願っている気持ちはそれ以上である。

 香港での展示会でひとまわり大きなラウンドのチェーンを見つけた。これはブレスレットにするのに良さそうだと思い、分けてもらった。日本に戻り、やっぱりインドのS字型のフックと繋いでシンプルなブレスレットに、そして丸いパーツを中央につけたモノとを合わせて作ってもらった。リングと一緒に、ブレスレットだけででも、もちろんお持ちのお気に入りアイテムなどと、自由に楽しんでもらえると嬉しい。

Round Chain Bracelet
Round Chain with Charm Bracelet

Round Chain Ring
| JEWELRY | 19:47 | comments(2) | trackbacks(0) |
German Bicycle



 ドイツと言えばMercedes-Benz、BMWなどがあるが、黄色いコイツも凄いメカに違いない。
 繁華街のど真ん中に堂々と鎮座していた。
| DIARY | 16:22 | comments(2) | trackbacks(0) |
Palais Royal



 パリから友人に電話をかけてみた。その友人は転勤でロンドンに行き、ちょうど僕がパリにいるときに彼もパリに出張で来ていると聞いていたからである。日本ではなかなか会えない、いやそう思い込んでいるだけだが、、、さらに会おうと思えばロンドンで会えたであろうに、わざわざパリでなんて、少々複雑な気分ではあったが旅先では無性に友達が恋しくなるのか、定かではないが電話の声に心休まれたのは事実である。

 とにかく分かりやすい場所でということでルーブル美術館で待ち合わせをし、久しぶりの再会を果たす。お互いに夕方までの2時間ほどは予定が無かったので近くでお茶でもしようということになった。このエリアは前日に来たエリアだった。昨日ランチの候補になったがスケジュールの都合もあり断念した素敵なカフェのことが忘れられ無かったのでそこに行こうと誘った。ルーブルから北へ少し進んだ先、パレ・ロワイヤルの庭園の中にあるカフェである。庭園に入ると中央には大きな噴水があり、その日は土曜日だったこともあってか家族連れでにぎわっていた。庭園をぐるりと囲うように古い建物が建ち、昔からあるようなアンティークショップや事務所、カフェやレストランに混じってピエール・アルディ、マーク・ジェイコブスなどのオシャレなショップが軒を連ねる。新旧が混ざり、外の喧騒から隔離され、ゆっくりとした時間が流れるそんな雰囲気がなによりも心地よかった。そんな環境の中、久しぶりの友人との話は尽きることがない。話は盛り上がり「もしパリにお店を持てるとしたらココだ」と大きな事を言ったりしてみた。そこで飲んだカフェラテは何割か増しで美味かった気がしている。

 時間になって友人はユーロスターに乗ってロンドンに戻らなくていけない。近くの駅までおくり、またどこかでの再会を誓う。そして僕はもう一度パレ・ロワイヤルを堪能するために戻った。いつか出せるだろうか?SOURCE at Palais Royal。空想だけが先走っている。
| DIARY | 22:08 | comments(4) | trackbacks(0) |
Cranberry Earrings



 美しいモノに惹かれるのと同様に、それが自分の知っているモノや想像できるモノに見えたりすると急に親近感を感じてしまうのである。
 
 植物のツタからぶら下がった果実のように見える、そんなイヤリング。クランベリーのような濃いピンク色はルビー、帽子を被ったようなその出で立ちはキュートという言葉が良く似合う。

Cranberry Earrings
| JEWELRY | 18:05 | comments(0) | trackbacks(0) |

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