2008.11.28 Friday
Anne Ricketts

ロサンゼルスの友人のお店に行ったとき、ショーケースを覗き込むと黒光りした小さな手や足が並んでいた。一目惚れだった。何かに役に立つ道具でもなければ、アクセサリーとして身につけるモノにもならないのは一瞬で分かったが、きっとそれだからこそ惹かれたのだ。手に取らせてもらうと、期待通りにずっしり重い、「ブロンズで作っているのだ」と説明してくれた友人の顔は自慢げだった。自分の趣味を知っている友人の顔には「やっぱり」と書いてあったようにも見えた。
それを機にアンと出会い、彼女の作る彫刻をSOURCEでも扱えるようになった。寒さを凌いでくれる訳でもなければ、煌びやかに着飾ってくれる訳でもない、でもいつも心を刺激してくる、自分にとってはそんな大切な存在のひとつなのである。
Anne Ricketts
アン・リケッツは15年以上にわたり独学で彫刻を学び、現在ロサンゼルス郊外で活動するアーティストです。歴史上、多くの優れた彫刻家が人体のフォルムに魅了されたのと同じように、彼女も人の持つ躍動感溢れるフォルムや自然の中に存在する美しいフォルムを自身の作品の題材にしています。また彼女はアートとデザインの中間にある曖昧なポジションに魅力を感じています。忠実に再現された手や足などのミニチュア作品はブロンズを用い伝統的な手法で1点1点作られた、小さいながらも立派な彫刻です。身近なアートとして日常の生活に潤いを与えてくれるような存在であって欲しいと願うのです。










